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こちら、オールデンのサドルシューズです。オールソール交換の為、メールにて問い合わせ頂いており、画像確認では恐らくリウェルトの必要があるのではと言う旨伝えて、お見積もりを出しておりました。

そして、底はこんな感じで穴が開いており、過去のオールソール交換で、ウェルトは削られて、コバの出幅は無くなり、出し縫いもコバの断面から顔を覗かせておりました。
と、この様な状態だと「もう限界です。」
オールソール交換不可と判断されるお店もあるそうですが、やるべき事をやれば、履ける様になる場合は、修理方法と修理価格をお伝えします。
その上で、修理するしないはお客様の判断。
もちろん、その靴に関する現状や事実はお伝えしますし、意見を求められれば、修理する立場からの主観は述べさせて頂きます。
ただ、メルカリや、ヤフオクなどのシェアリングエコノミー盛んな今日、同じ靴で今より状態が良いものを修理価格程度、若しくはそれ以下で探す事も可能かもしれません。
それ故、修理価格の妥当性は人それぞれだと思うのです。
かくいう自分も、下取り価格がつかない、パーツの供給の不安がある古い車を好きで乗ってます。
そのメンテ費用を積算すれば、近年の故障の心配の少ない車に乗り換える事もできるでしょう。
しかし、自分なりの趣味や嗜好に合わせて今尚その車です。所謂「愛着」と思ってます。
しかし、ある人は、「愛着ではなく執着でしょ」と言い、プリウスに乗り換える事をススメます。
靴に例えるなら、いつまで古い靴履いてんの?クロックス履いたらと言われてる感じですよね。
ここで「そこじゃ無いんだよ!」と思った人はこの修理をご理解頂けると思います。

と、前置きは長くなりましたが、靴をバラすとこんな感じです。
勿論、ウェルト破損しました。
ウェルト外すと、アッパーに、ダメージ出てました。これは想定しておりましたので後ほど補強します。
ウェルトと同様にヒール周りのハチマキと言うパーツも削られてヒールが落っこちる程小さくなって、破損してました。

先程のアッパーのダメージを覆う様に新しい革を継ぎ足しました。
これは後ほどウェルトを縫い付けると靴の中に隠れてしまうので問題ありません。

そして、新しいウェルトを縫い直し、ハチマキも新調して程よいコバとヒールの張り出しが復活です。

中物のコルクを詰めなおして、ソールを貼りました。
そして、出し縫いの為にドブ起こし>出し縫い>ドブ伏せです。

そして、ヒールを積み上げれば靴の形になりました。
あとはコバ、ヒール、靴底を磨けば完成。


靴底とは別で最初の方の写真を見て頂くとわかりますが、履き口の、パイピングが擦り切れて、ライニングも擦れて口を開いており、ソックシートも穴が開いてましたので、そちらも修理しております。


そして、完成。
ここまでやれば当たり前ですが復活です。
費用は、リウェルト¥7500、オールソール交換 伊製レモンティレザーソール¥12900、ソックシート交換¥1000、カウンター・パイピング補修¥3500、合計¥24900です。
以上、高額修理となりましたが、更に愛着が湧いてくる事でしょう。
こうしていつの間にやら沼に浸かっているのです。
靴沼なる言葉があるか知りませんが、私の知る限り靴沼にドップリ首まで浸かってる方が多数いらっしゃいます。
鼻まで浸かれば溺れますよ。
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こちらは2012年に私共で製作させて頂いた靴です。
この様な状態で修理戻ってくると言う事は、お気に入りの道具としてガンガン履いて頂けている証拠で非常に嬉しく思います。

あまり靴に興味の無い人からすれば、一見もう処分しなくてはと思わせる様な状態かも知れませんが、全く問題御座いません。
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私共で製作している靴は、修理を前提とした製法で、この様にメンテナンスを繰り返しながら永年履ける様に作られております。

画像の様にヒールも木釘で打ち留めており、履いている時は木釘が湿気を含んで膨らみヒールが剝がれる事を防ぎ、剥がそうと思うと、靴に負担をかける事無く剝がれる様になっております。
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靴の中はこんな感じ。中底の裏が地面と擦れていた為少しすり減ってはいますが、元の厚みが6ミリ程ある中底ですので、十分に厚みが残っており、問題はありません。
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そして、ここでインソールに少し水分を含ませて、この靴を作った時に使用した木型を入れて、沈み込んだインソールをもとの状態に戻す様にハンマーで叩いて癖付け直し。

最後はコルクを盛って靴の中身は復活です。この時点で古い出し糸は全て抜いて、スクイ縫いが痛んだいれば縫い直しますが、この靴に関しては全く問題無しでした。
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新しいソールを貼って、出し縫いをかけ直せる様に加工。
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そして、同じ穴を拾う様に出し縫いを縫い直しました。
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最後はヒールを元と同じ様に木釘で打ち留めながら積み上げれば完全復活です。
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作った木型がある事は非常に強みで、永年履き込んだ履き皺を伸ばしながら、インソールの沈み込み、擦り減り等を補いつつ修理する事が可能で、驚く程元通りに復活します。

メーカーに修理依頼を出すと断られて、色々検索した結果、当店に持ち込まれるケースが多々あります。作った以上は修理は出来るはずなのに、対応しないのは如何な物かと思ってしまいます。

メーカー側にも大人の事情があるのでしょうが、作りっぱなしの売りっぱなしには疑問を感じます。

とはいえ、そう言ったメーカーがあるから当店を利用下さって、我々はご飯を食べる事ができている事も事実.....。

非常に悩ましい。


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こちらは、オールデンのローファーです。素材は定番のコードヴァン。
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コードヴァンの質感と無骨なデザインのローファーの組み合わせは非常に魅力的ですが、素材的にもデザイン的にもテンションが掛かるサドルの端は裂けやすいでね。
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裂けた物は元には戻らないので、新たに製作する事になりました。

先ずはサドルの取り外しです。
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取り外したサドルから、型紙を作りました。
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そして、型紙を使って新しいサドルを切り出しました。今回は御客様が同色系のグレインレザーを選択されました。
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そして、元の位置に縫い付ければ完成です。
以上、イメチェンを図りながらの今回の修理¥4500也。


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こちらはエドワードグリーンの靴です。
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靴底は踏まず部分のみ色の入った半カラス仕上げです。
半カラス仕上げの雰囲気を壊さない様に、ハーフラバーをラウンドカットして貼って欲しいとお持ち込み頂きました。
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先ずはソールを半カラスのラウンド同様に加工します。ハーフラバーとの境界線ではハーフラバーとソールの面が合う様に、ラバーの厚み分の溝を掘ります。
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そしてラバーも同じ様にラウンドにカットします。
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後は通常通り、貼り合わせて余分な部分はカット。そして削って仕上げればこの仕上がりです。
先に加工しておいた溝にハーフラバーが納まって面が合いました。
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勿論、横からの見た目も問題無しです。

以上、今回の修理は¥2500也。

誰も見ない靴底ですが、できる事ならオリジナルの意匠を崩す事無くハーフラバーを貼りたいと言う拘りのある方は是非。

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こちらは、オールデンのプレーントゥダービーです。DSC0800420180110190455.gif
ソールの仕様は、Wソールのレザーソール。

しかし、履き込んでだいぶソールがすり減ってきております。ですので、プランテーョンソールかタンカーブーツの様にWソールにタンクハーフソール&タンクヒールにオールソール交換しようかと悩まれておりました。

そこで、タンクブーツの様な仕様であれば、オールソール交換する事無くプランテーションソールの半額程度でカスタム可能である旨伝え、今回はオールソール交換無しでタンクブーツの仕様にする事になりました。
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先ず、タンクハーフソールを貼る部分のみウェルトとソールの間に包丁を入れて出し縫いをカット。そして、出糸を全て抜きます。

これが最後のウェルト上面の仕上がりを左右します。
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そして、通常の修理同様にハーフソール、ヒールを貼ります。
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そして、タンクハーフソールに出し縫いをかけますが、コバのエッジまで凸凹だったハーフソールを加工して、コバのエッジ付近の凸をカットしてフラットになる様に加工した上で、出し縫いをかける事で出し縫いが地面と擦れて、簡単に切れてしまわない様にしています。
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先ほどだし糸を抜いていたので、コバ上面の仕上がりは違和感無い見た目です。
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そして、仕上がりはボトムに厚みと凹凸がでて無骨さが増しました。

以上、今回の修理は
タンクハーフソール¥2700
タンクヒール¥2500
出し縫い¥1800
合計¥7000也

靴の状態、仕様によっては必ずしもオールソール交換が必要と言う訳では有りません。価格を抑えながら、仕上がり上々の修理がある事もございます。