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兎に角真っ黒な靴が完成致しました。黒いだけでは少し味気無い気もしますが、少し個性的なダイヤモンドキャプが良い味付けになったのではないでしょうか。
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勿論、靴の中も真っ黒です。
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靴底も真っ黒の全カラス仕上げですが、お腹の部分にのみ蝋を入れて磨き上げた、全カラスの半カラス仕様です。

黒光る中にイニシャルネイルのアクセントを効かせています。
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ヒール部には縫い目がなく、丸く奇麗なお尻のシームレスヒールです。

靴の中を縫う、すくい縫いは手縫いですが、それ以降の出し縫い等の作業は主に機械による仕事ですが、随所に手仕事のエッセンスを入れていい感じに纏まった9分仕立てとなりました。

しかし、手縫いで製作すれば更にいい雰囲気が出ます。

あくまで見た目。ほぼ自己満足で、履き心地もほぼ変わりません。それでも求めてしまうのが靴好きの性ですね。取り敢えず、9分仕立て体験してみて、2足目はフルハンドで如何でしょうか?

しかし、どの分野も同じかとは思いますが、凝り出すと終わりの無い泥沼の世界ですから注意が必要ですよ。
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大阪はまだ暑いのか寒いのか解らない微妙な気候ですが、確実にブーツの修理依頼が増え、秋の到来を感じております。

そして、注文靴も同様にこの季節に合わせてブーツが完成致しましたので御紹介です。

カジュアルなシボ革でアンクル丈のバックルブーツをフルハンドでカジュアルで無骨にならない様に製作させていただきました。
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ヒールのカウンターパーツには控えめの穴飾り、爪先にはイニシャルメダリオンが入っております。
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そして、内フマズはヴェヴェルドウェストで横からの見た目はスマートに。そしてウエストのくびれを強調。
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外フマズは、コバの張出しは控えめな角コバで少しカジュアル感も取り込んでおります。
また、フマズの処理との相性を考え、出し縫いのピッチはドレスシューズとカジュアルシューズの間のピッチで縫っております。これがアッパーの素材とデザインともいい感じにマッチしたと思います。
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靴底の感じも外角コバ、内ヴェヴェルドウェストと言う事で、独特の表情を見せております。
今回のブーツはフルハンド、総手縫いでの仕上げで¥186840也。

今シーズンはもう間に合いませんが、来シーズンの秋冬にむけて年内色々妄想して、正月明けにご注文頂ければ来シーズンには妄想を現実化出来るかと思います。目一杯妄想を膨らませて下さい。

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以前より靴のサイズに合った素材作りと題してちょこちょこ作業の様子を紹介させて頂きましたが、その結果がこの仕上がりとなりました。
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コバの厚み、張り出し具合、ヒールの縦横比、ヒールの高さ、フマズのえぐり等、この靴のサイズを意識したバランスで仕上げております。以前紹介させて頂いた様な細々とした前加工が効いた結果だといます。
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因にコチラの写真の左側が今回製作した小さいサイズの靴で、右が大きなサイズの靴です。

右の靴は大きなサイズの為、靴底にも充分な厚みが合った方が見た目のバランスが取れるだろうと言う事で、ソールもウェルトも以前御紹介した様な加工を施さず、ほぼ元厚のままの素材を使用して製作しております。
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どれ程サイズが違うかと言うとこの感じです。この様に見るとサイズに合った素材作りの必要性を感じて頂けるかと思います。

以上、今回の注文靴はフルハンドでの製作で¥181440也。

フルハンドでの製作の場合、この様にとことん細部まで配慮して製作しております。今回ご紹介したのはその配慮の一部です。またの機会に見えない部分を御紹介させて頂こうと思います。

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先日靴のウェルトの加工をご紹介致しましたが、充分な耐久性を保ちながら、見た目を華奢に仕上げる為の加工をソールにも施します。

ソールでは、歩き方のくせにも左右されますが、接地面(指の付け根の後方)が最も擦り減る場所です。その為、接地面には十分な厚みを残し、コバの側面に出て目に見える厚みは薄く、更にフマズ部分のコバの出巾を感じさせないベベルドウェストの仕様では、フマズ周りのソールをソールをアッパーに沿わせる為、最も薄く加工します。

これらの加工のため、ウェルトを縫い付け、概ねのコバの出巾を決めた状態で、ソールのゲージを作り、ゲージをもとにソールを切り出して、加工に入ります。
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そして、実際に加工した状態で各所の厚みを計ってみました。

最も厚みが欲しいソール接地面中央部では約5.5mmです。
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そして、コバの側面として目に見える部分の厚みは約4mmです。
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最も薄いフマズ部分は約3mmです。

この様に目に見えない部分の細かい加工が、最終的な見た目と耐久性の差を生みます。

実際にこの前加工がどのような仕上がりになるか、また後日御紹介させて頂こうと思います。



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靴のサイズが極端に大きかったり、またその逆で小さかったりした場合、そのサイズ感に適した素材加工が仕上がりを左右する要素の一つに思います。

現在製作中の靴は紳士靴としては細く小さい為、目の前にある素材をそのまま使って靴にすると靴に対して、極端に分厚い靴底になてしまいます。

しかし、単純に薄い素材を使っていては耐久面での不安が出てきます。
ですので、充分な耐久性を保ちながら、見た目を華奢にする加工をウェルトに施しました。

スクイ縫いがかかる部分、写真の白い糸の部分が最もテンションのかかる部分です。このテンションのかかる部分はしっかりとした厚みが欲しいのです。

解り難いかも知れませが、ウェルトの断面のアップをご覧頂くと解る様に、スクイ糸が納まる溝の部分の厚みがしっかりとあるのに対して、外側にかけて薄くなってるかと思います。

こうする事で見た目は華奢だけど、充分な耐久性が有るウェルトとなります。

この後、ソールにも同じ要領で加工を加えれば、靴のサイズ感に合った靴底の厚みを、耐久性を損ねる事なく得る事ができます。

また、ソールの加工を施した時にでもご紹介いたします。