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修理や、新しいご注文で忙しくさせていただいておりましたので、しばらく時間が経ちましたが、やっと本底の加工に入りました。

縫い上げ、コルクをつめた靴の底面にフィルムを貼り、必要な情報を写し取ります。
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写し取った情報を元に本底のゲージを作ります。ヒールがついた状態を想定し、要所に充分な断代をつけています。
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先ほどのゲージを元に革に型入れしました。今回使用した底材は、イギリスのバーカーの底材です。
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そして、型通りにソールを切り出しました。横には切り出した際に出た端切れですが、これは、爪先補修でお持ち込み頂いた靴の修理の材料として使います。と、当店の革による爪先補修は、注文靴の底材を使用しておりますので、耐久性は抜群です。
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そして、切り出したソールの必要な箇所を漉きました。ベベルドウェストの本底加工が、その他の底付けと大きく異なるのはウェルトがおさまる溝を作る事です。靴とソールのカカト部分の直線が合わさります。ウェルト上の直線より後ろ側の5ミリ程度のウェルトが、本底の直線の後ろに作った溝にはまり込みます。

この状態でやっと貼付けて縫い出す事が出来ます。また後日出し縫いを紹介いたします。
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