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木型に革を沿わせて靴の形にする釣り込みの作業の御紹介です。

コチラは、釣りこみに使う工具です。革を引っ張るペンチで、ワニと言われる工具です。工具には、男のロマンがありますね。

今では熱も冷めぎみですが、一時古い車が好きで、ガレージライフに憧れ、工具はスナップオンで揃えようか、ベータで揃えようかと、夢膨らませておりました。しかし、気がつけば、靴作りの工具を集める様になっておりました。

ワニは、1本有れば良いと言う職人さんもおりますが、数を揃え使い比べると驚く程の差があり、気がつけば10本も集まっておりました。とは言え、メインで使用する物は限られてきて、この写真がそのスタメンです。
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釣りこみに入りますが、先ずは芯を固く固める糊を塗ります。この糊も化学糊から天然物と色々種類が有ります。天然物を使っていると、この季節放置しておくと腐って悪臭を放ち、小バエが集まって来るので要注意です。
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糊を塗った芯をカカトのアッパーとライニングの間に入れます。このとき大切なのが履き口のギリギリ迄芯を入れる事です。

稀にではございますが、高価な既製靴の中にも芯がずり下がって、履き口周りがフニャフニャな残念な靴も有ります。
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そして、実際に木型に沿わせて行きます。先ずは、全体のバランスを見ながら要所を留めて行きます。
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全体がバランス良く仮留めで来たら、カカト周りをまとめあげます。餃子の皮のひだを作る様に靴になる部分に皺が出ない様にまとめて行きます。
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カカトがまとまったら、カカトから爪先にかけて土踏まずの少し前方迄をまとめて行きます。
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今度は、爪先周りの釘をを一度外します。
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そして、ライニングのみをまとめます。
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今度は、アッパーを捲り上げて、ハンマーでライニングを叩いて木型の形をしっかり出します。
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そして、また糊を塗って先芯を入れ、更にハンマーで叩いて木型の形を出します。
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そして、芯の際をガラスでカンナがけして芯とライングの境界を感じさせなくします。
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更に、ライニングと芯の繊維をヤスリで絡めて一体感を強めます。
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最後は、芯の境界線に新聞紙を裂いた物を貼り段差を一切表に響かせない様にします。
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そして、カカト同様に爪先周りをまとめあげます。爪先は、ライニングは既にまとまっているので、アッパー単体でまとめる分、カカトよりは容易にまとめることができます。
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爪先が纏まれば釣り上がりです。

簡単に説明したつもりでも、ずらずらと複雑に書き記した様になりました。しかし実際の作業は説明以上に複雑で、ケースバイケースな箇所が幾つも有ります。

たくさんの数を釣り込んだケーススタディーの結果、初めて仕事の効率化が図れるだろうと思い作業しております。

仕上がり重視で目標時間は設定しておりませんが、最終的にどれ程の時間がかかったかを見る様にしており、ここ最近タイムが縮んで来て、成長を感じております。
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