2014.10.29
アッパーの縫製に関して。

アッパーを単純に縫うと言っても、糸一つ取っても色々有ります。
アッパーを縫う糸は基本的に強度のあるポリエステル製の糸を使います。
そして、太さも何種類かある中から、紳士用、婦人用、デザイン、縫う場所によって、太さを変えております。

糸の太さを変えると、縫いのピッチも変えます。基本的には、太い糸はピッチは荒く、細い糸は細かく縫います。
ピッチの僅かな違いで、アッパーの仕上がりの印象は変わってきます。また、糸の太さに適したピッチで縫わないと強度的な問題が出てきますし、修理を考えた時に不具合が生じる場合も有ります。

そして、アッパーは全てミシンで縫われている様に思われがちですが、モカ縫いやスキンステッチは勿論手縫いです。また、最もテンションのかかるカン留めと言われる場所は手縫いで、しっかり補強しております。

この様に細かい部分まで気を配り縫われてアッパーが出来上がっております。

この後は木型にこのアッパーを沿わせて靴の形にして行きます。
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