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今日の作業は、先日縫い上げた靴にシャンク、コルクを入れて、本底を加工するところです。

シャンクとは、踏まず部分がグニュグニャにならない様に、靴底の骨の役割をするパーツです。いろいろ種類が有り、昔の製法では、本底を切り出した際に出る非常に固い部分の革を使ったり、木を使ったりします。近年では、鉄、プラスチック、ファイバーなど軽くて、丈夫な物が主流です。どの素材も一長一短で、作る靴や、出したい靴底の表情に合わせて選べばよいかと考えています。私は、主に木と革を使って本底を張る前に、靴底の表情をある程度、形作ります。

コルクは、段差を埋めるのが主な目的です。これも、職人、メーカーによっては革屑を練ったものや、フェルトなどを使う場合も有ります。個人的には、コルクが作業性が最も良いかと採用。

そして、本底の加工です。縫い上げた靴にシャンク、コルクを入れて形作った後、底面の型を取り、それに合わせて本底を切り出します。元厚のまま貼付けても靴にはなりますが、工業製品ぽく趣きに欠けるので、少し踏まず部分の厚みを薄くし横から見た表情と、靴底面の表情に変化を持たせます。

厚みにして、僅か1ミリ程度の差です。しかし、こういった細かい仕事が仕上がりに大きな差を生みます。これまでの行程に、実はこういった細かい仕事が多数含まれてるんですよ。また、そのような工程に差掛かった紹介します。


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