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以前より、制作中でしたダブルモンクですが、おかげさまで修理で忙しくさせて頂いている間にどんどん納期が迫り、ようやく手を動かし出して大切な事に気がつきました。

この靴はマッケイ製法で作る為、靴をつり込んでから、靴の中から縫いをかけるので、木型を抜かないといけません。しかし、靴をつり込んで直ぐに木型を抜く事が出来る訳では無く、暫く革が木型の形を覚えるまで置いておかないといけません。

ウェルテッド製法だと、出来上がる迄木型を抜く事が有りません。そして、この靴も同様に最後迄木型を抜く必要がない物と決め込んで、納期ぎりぎりまで追い込んで始めたもんですから、木型に革がなじむ迄の数日間がそっくりそのまま、納期遅れにつながってしまいました。

お客様に、納期が遅れる旨申し上げましたところ
「とりあえずこの靴を履いて出かける予定はまだ先だから、慣しの時間を考えてもまだ余裕あるから大丈夫ですよ」とありがたいお言葉を頂きました。大変申し訳有りません。
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と、言う経緯を辿り、つり込み後に数日作業を進めたいこの靴を横目に、修理をしておりました。
そして、昨日木型を抜いて、マッケイ縫いが上がりました。

この靴はお客様より、ゴムソールで、雨の日に履いても水が染み込まない様に縫い目を出さずに作って欲しいと言う要望が有りました。

ですので、今回は先ずつり込んだ靴にミッドソール(写真のソールのベージュの層)を貼り、マッケイ縫いがかけられています。そしてその上にダイナイトソールを貼ってます。
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ダイナイトソールは圧着ですので、ご覧の様に縫い目は有りません。ソールが減ったら、ダイナイトソールのみ剥がし、ミッドソールに好みのソールを貼ればマッケイ製法ですが複数回の修理が可能です。

修理をして長く履く事を踏まえて、今回は中底をマッケイ用の物より少し厚みのある丈夫な物を使用しております。

この後、ヒールの制作です。今日中にヒールが積み上がればと思いますが、「焦って物を作って、いい物が出来る訳が無い」と以前の職場でさんざん言われてた事を思い出し、平常心を保ちながら作業を進めて行きます。

気持ちを穏やかに保つ為に今このタイミングでブログを書いています。さて、気持ちの整ったところで作業に戻ります。
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