2010.06.25 糸と針
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本底を張り合わせた後に、ウェルトと本底を縫いますが、この縫いに使う糸もいろいろ有ります。先ずこの写真の1本の麻糸を3本以上縒りをかけて、松脂を塗り込んで、1本の縫い糸にします。この麻糸も昔は、太さの番手がいくつか有ったそうですが、今日の日本では1種類しか有りません。細い物が必要になった時はイギリスの麻糸を使っています。ちなみに今回は。カジュアルな靴なのでイタリアの少し太めの物を使用。昔の職人さんは、それぞれ、細い物と太いものを混ぜて縒り合わせて、それぞれの靴に最適な糸を作っていたと聞いています。また、職人によって、縒り加減も様々です。私は、過去に縒り方を変え数足作った中から最も結果が良かった縒りを採用してます。
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そして使う針ですが、イノシシの背中に生えた固い毛(黒色)若しくは、釣り糸の様なナイロンの細い針(白色)を使います。イノシシの毛の方が若干細めで細かく縫う時や、修理で元有った穴をあまり広げずに作業したい時には、イノシシの毛を使う様にしてます。この針に、糸をつけるのですが、この付け方にも色々有り、その為国によって針の根元の形状が分かれています。写真では分かりにくいですが、根元が2本に分かれている物と1本の物が有ります。
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そして、糸によりをかけて、松脂を染み込ませて針を着けた状態です。カジュアルな靴という事で、糸を4本縒りにするか、3本縒りにするか悩みましたが、比較的華奢なお客様の靴なので3本縒りをナイロン針で、縫います。
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