2010.06.28 出し縫い
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先日、加工した本底を貼り、余分な革を切りそろえ、本底を縫い付ける作業「出し縫い」です。本底は樫に木のシブで長期間鞣された、耐摩耗性の有る革を使用する為、非常に固いので一昼夜水につけ柔らかくして作業します。写真は、ビショビショの本底です。
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貼付けたところ。先日、シャンクとコルクを詰め、底面の表情を有る程度作っておいたので、その形をとらえて丸みと起伏を持った底面になっています。まだ、本底が水分をたくさん含んでいるのでむくんでます。作業の終わりには引き締まった表情になります。IMG_065220100628211229.jpg
縫いの作業です。以前紹介した、針と糸を使い縫っていきます。本底の断面から10ミリ程の幅、厚み1ミリ強で、包丁を外のヒールの付け根辺から内のヒールの付け根辺まで入れます。すると、写真の様に本底の淵をめくりその中に、糸が通る溝を堀り、縫って、まためくった革を伏せる事で、縫い上がっても糸が表に見えません。IMG_063120100628211215.jpg
縫い上がった底面です。水分もだいぶ抜けて、引き締まってます。ですので、本底が乾くまでに一連の作業をこなさないと、シブで包丁の通りは悪くなるし、固くて切りそろえるのも一苦労で、結果濡らさない方がよかったって事にもなります。ヒールの周りのぶつぶつは、木製の釘です。今回に作り方はヒール周りは、縫われていないので、この木の釘で止めます。なぜ木なのかは、様々な理由があります。一番の理由は、昔は鉄の釘より安く手軽に手に入った。しかし今日は、鉄釘より何倍もします。そして、軽い。中底を貫通しても、木型を抜いた後に切ったり、削ったりし易いです。中でも、私が気に入っている理由とし抜けにくい、しっかり止まるがあります。なぜなら、湿った状態の本底に釘より少し小さなの穴を開けて、ハンマーでそこに釘を打ち込んでいくのですが、一度打ち込んだら木が本底の水分を吸い膨らみ絶対に抜けなくなるのです。非常に理にかなっていると思いませんか?
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縫い上がりを横から見たところ。事前に、本底の踏まず部分だけを薄くした事で、前足部とフマズ部分の本底の厚みに差が出てます。極端な表現をすると踏まず部分の厚みを0に近づける事も可能です。ドレッシーな靴に用いる作り方です。その機会が有りましたら紹介します。
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