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2010.11.13
saphirサフィールでJMウェストンを磨く。靴の磨き方のご説明

こちら、爪先補修で御持ち込み頂いた靴です。靴は日頃から磨くと伺っていたので、靴磨きのモニターになって頂きました。
先ず靴ひもははずして、シューキーパーを入れます。

汚れをブラシを使ってはらい落とします。ブラシは色々種類が有りますが、ある程度毛足が長く、コシの有るブラシが適しており、このブラシは馬毛です。

先ず、このデリケートクリームを塗ります。このクリームは、革に栄養分を与えてひび割れを防いでくれます。柔らかい布(ネルやTシャツ地)に靴片足に対してパチンコ玉1個程度を取って、力を入れず靴全体に均一に塗り込みます。

画像左側、デリケートクリームを塗り込んだ状態です。右側塗る前です。デリケートクリームを塗る事で全体的に若干マットな表情になります。

デリケートクリームを塗り終えたら、柔らかい布で乾拭きするとしっとりとした艶が出てきます。

次に乳化性の靴クリームを小さなブラシを使って塗り込んで行きます。ブラシで、コバの間にも擦り込む様に塗ります。靴片足にパチン玉1個程度の量が目安だと思います。大切なのは、塗りすぎない事と、塗りムラを出さず均一にのの字を書く様に円を描いて塗り込む事です。

画像左側、乳化性靴クリームを塗り込んだ状態です。右側塗る前です。塗る事で全体的に艶が無くなります。

乳化性のクリームを塗り終えたら、大きなブラシでクリームを靴全体に伸ばします。
画像左側、ブラシでクリームを靴に伸ばした状態です。右側ブラッシングの前です。ブラッシングで全体にしっとりとした鈍い艶が出ます。

次は、ワックスです。これで顔が移り込む程のピアノ塗装の様な艶が出ます。

少量の水を用意して、指の腹に、皺が出ない様に柔らかい布を巻き付けて、ワックスをほんの少量着けます。

爪先と踵の芯が入って硬い所のみワックスを塗ります。力を入れずに軽い力で塗るのがポイントです。

水を少し着けます。この時着け過ぎに注意。また、この靴の様に穴飾りの有る靴の場合は穴から水がしみ易いので注意が必要です。革に水が染み込むと、その部分は光らなくなります。

ワックス、水の繰り返しで、回数を重ねるごとに、ワックスの量を減らして行くとこのように光り出します。

そして、光り出したら最後に軽くこのフォーンと言う色のワックスを使うと透明感のある奇麗な艶が出ます。

そして、今迄磨いて来た部分以外に布に残ったワックスを塗り伸ばします。

最後に全体に布に残ったワックスを塗り伸ばした状態です。

後は、眼鏡ふきや、ストッキング等の繊維の細かい布で軽く乾拭きしてやるとギラッと光り輝きます。ちなみに画像手前は、眼鏡ふきで食器用洗い様のスポンジに貼付けてあり、奥はストッキングで、同様にスポンジが中に入っています。こうする事で、程よい力で乾拭きが出来て簡単に艶を出せます。

仕上がりです。今回は眼鏡ふきでしあげました。

爪先は、ブラシのロゴが移り込む様にピアノ塗装の様な艶が出ています。
以上、ここ迄艶を出す磨き方はコツが必要です。自分でも試してみて、どうしても光らない等はご相談ください。店頭で詳しくご説明致します。

今回使用した、saphirサフィールシューケアグッズを当店で取り扱いを始めました。靴クリームやワックスの色は豊富に取り揃えております。事、茶系のクリームに関してはどのような茶系にも対応する様ご用意しております。
今後その他、シューケアグッズも取り揃えて行く予定です。御探しの方は、当店で是非どうぞ。
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