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2010.12.18
フラットシューズのカカトの穴を補修

ここ数年、人気のヒールがペッチャンコのフラットシューズですが、こちらはzuccaのフラットブーツです。
フラットシューズで皆さんが悩まれているのがおそらくこの状態でしょう。ヒールに高さが無い分、カカトが磨り減って来て気がついたら、写真の様に革迄削れて穴があいてしまってます。

先ず、カカトに残ったゴムを剥がし、穴に糊を塗り、めくれ上がった革を戻して出来るだけ穴を塞ぎます。その後、グラインダーで、穴の開いてる当たりめがけてなだらかにソールを削り傾斜を作ります。

そしてこちらは、ハチマキと言われるパーツです。ヒールを作る時に一番最初にソールに付けるパーツです。
このハチマキを開いてしまった穴が隠れる程度に貼ります。要は、ヒールを少し後ろに伸ばして穴を隠そうとしています。

そして、ハチマキの厚みを薄く削り、元のソールとなだらかにつなげてやります。

で、ヒールのゴムを付けてやります。ベージュの部分がハチマキです。

そして、インクを塗ればこの様に、完全に穴は隠れ、カカトの厚みも戻り、数ミリヒールが後ろに伸びただけなので、ヒールが大きくなったとは言え、違和感は全く有りません。
以上、今回の修理は¥2000也。
この修理は、靴の構造や、穴の大きさ等によっては出来ない場合も有ります。しかし、その時はまた別の方法をご提案致しますので、是非ご相談ください。
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