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2010.12.21
9分仕立てのオックスフォード コバ決め

本日お客様より御連絡が有り、完成して送ってもらうのも味気ないから、年明けに取りに行きますとの事で、納期が少し後ろに倒れる事になりました。
とは言え、他の仕事が詰まって来てますので年内に完成させなくてはと、予定通りに作業を進めました。こちら画像左がコバの出幅を決めた所です。画像右は、コバの出幅を決める前。このコバ決めの作業ですが、本底を貼って一緒に切るのが一手間省けていいのですが、私は極力コバの出幅をシビアにそろえるべく、ウェルトの状態でほぼ決めてしまいます。一番のメリットは、上から見えないフマズ部分の出幅をスクイ縫いの糸からの距離である程度左右をそろえる事が出来る所でしょうか。
本底を貼ってからでは、完全に感覚頼りになります。しかし、職人さんの中には本底と一緒に感覚だけでばしっと決める方もいらっしゃいます。次回、サンプル制作の時にはそのやり方で、感覚を磨こうかと思います。

コバ決めした後の底面です。左右で、若干の誤差があるのは、注文靴ですので木型の左右の底面形状が異なる為です。

そして、シャンクを入れて、コルクを詰めて、ヒール周りにハチマキを付けました。シタハチと言って、容易にヒールを作れる様に、ハチマキを付けて、木型底面の丸みを先に取ってやります。シタハチにすると、既製靴然とした少し味気ないヒールになりがちですが、そこはヒールを作る時に工夫して雰囲気を出す様します。

そして、本底を貼って、前もって決めたコバに合わせて切り回しました。明日、出し縫いの溝を作れば、後は機械での作業になるので一気にスピードアップです。
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