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今日は寒いし、お客様も少ないだろうと、朝からスクイ縫いをする事にしましたが、朝から修理の持ち込みで大変忙しくさせていただきました。ご来店頂きました皆さんありがとうございます。丁寧に仕上げて、近日中にお返しします。
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そして、こちら予定していたスクイ縫いの為にウェルトを切り出し、加工したところです。ベベルドウェストの製作ではウェルトの加工も少し異なります。

大きな違いは、内外踏まず部分のウェルトの厚みを薄く漉いておきます。縫い付けてから、漉く方法も有りますが、最初に漉いておく方が、革の反発が少なくなり、ウェルトを縫い付けた時に踏まず部分が容易に食らいついてきます。

しかし、要所でウェルトを引き過ぎたり、たるませ過ぎたりして、所定の位置に漉いた部分が来なくなる可能性もあるので、微妙な加減をしながら漉いた部分が所定の位置にくるよう縫っていきます。

写真で、お解り頂けますでしょうか?踏まず部分(左端)が薄く漉いてあり、右の方へ行くと厚みが出ているのが。
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そして、加工したウェルトを縫い付けたところです。この写真では伝わり難いですが、踏まず部分がアッパーに食らいついています。

縫う時に、ウェルトに穴をあけて縫っていきますが、その穴開けの角度を意識する事で、この食らい付きを助けます。
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そして、横から見たらこんな感じです。踏まず部分が急にウェルトが内にくれて、ほとんど見えなくなっています。
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そして、外ふまず部分です。ウェルトは縫い付けたままで一切カットしていないのに踏まず部分だけ幅がなくなって見えますね。

これがベベルドウェストのからくりです。この後、ウェルトを切ってコバ幅をせまくします。そうすると、踏まず部分に少し見えているウェルトが更に、見え難くなって来ます。
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ヒールを付けたと仮定して、お尻を持ち上げて写真を撮りました。だいぶ雰囲気が出て来たと思いませんか?

と言う事で、忙しくさせて頂けたので、本日は片足のみの縫い上がりとなりました。また、時間を作ってもう片足を縫い上げます。


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