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2011.02.01
ベベルドウェストのウェルト加工。

先日片足で止まっておりましたが、もう片足も縫い上げました。

そして、大きなウェルトを切ってある程度出来上がりに近い形に切り回しました。手前切り回した後、奥切り回す前です。切ったとは言えまだ、途中段階です。これからの行程の中で切ったり、削ったりの微調整が入って、最終はここから更に1ミリ程狭くなる予定です。

そして、踏まず部分は更に内にカットします。はじめて、この方法で作った時は、こんなにも切っちゃって本当に縫えるのか心配でしたが、意外と縫えてしまうんです。今回はどちらかと言えば広めに残しています。更に1ミリ内まで踏まずのウェルトを切っても縫えるぐらいです。
このカットの形も、職人さんによって多種多様です。私は、角張ったラインでカットを入れますが、なだらかにつなぐ職人さんもいますし、カットの位置が前後します。それによって、出来上がりの印象は変わってきます。

そして、写真では伝わり難いですが、踏まず部分のウェルトの断面の角を落とす感じで包丁を入れて、叩き込んでアッパーに出来る限り食いつかせます。この状態でウェルトの断面の形は、かまぼこ型になっています。

結果、ご覧の様に踏まず部分は、うっすら線が1本見えるだけで、先日ご紹介した状態から更にエレガントになりました。
とりあえず、後はシャンクとコルクを詰めて、底を貼って縫い合わせますが、ベベルドウェストの場合は本底を貼る前に、事前にシビアな本底の加工をする必要が有りますので、その時にはご紹介します。
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