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2011.02.16
スコッチグレイン、コバの形を変えてのオールソール

先日、オールソールで御預かりしていたスコッチグレインの靴ですが、本日お客様より気になっていた点が有るのでとご連絡頂きました。
気になっていたのは、靴の爪先の形はほぼラウンドなのに、コバの形がスクウェアだと言う点でした。
これは、デザイン的にそうしてあるだけですが、靴を履くと常に目に入る部分なので気になり出すと止まりません。私個人としても、爪先の形は一緒にしたい質です。

裏から見ると、意図的に両角が作られたのが解りますね。縫い穴からコバのエッジまでの距離が、角だけ長いのが分かりますか?
距離が有ると言う事は、cutする余裕が有ると言う事です。
ですので、コバをcutしてラウンドにします。

まず本底を貼付けました。まだこの時点ではスクウェアです。

そして、片足のみcutしました。違いが御分かり頂けますね。僅か数ミリで印象はかわります。

前から見たところです。こう見ると僅か数ミリ角を落としただけなのに、全体的に引き締まった感じになるから不思議なもんです。
昔の日本の職人さんに、一度自分が作ったu-tipを見せた事が有り、モカの形は爪先の形状に合わせるものだろ言われたのを覚えています。
おそらく、この靴はそれににた考えで、モカの形に合わせたコバにしたのかななんて思っていたら、他のスコッチグレインの修理をしていると同じくコバがスクウェアなのに気がつき、このコバの形はスコッチグレイン全般に見られる事かなと推測しました。
今後、注意して観察してみようと思います。
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