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2011.02.19
オールデン・口の開いた靴のラフな修理。

こちらはオールデンのブーツですが写真の様に、スクイ縫いが切れて口が開いています。本格的に修理しようと思うと、費用も時間もかかります。この靴を御持ち頂いたお客様は、近々アメリカに行く予定もあるので、この靴はがんがん履く用に簡単に直して、新しいのを買ってきますと、ラフに修理する事になりました。

先ず、口の開いた辺りまで靴を開きました。

分かり難いですが、左側の茶色い糸が口が開いていた部分で、新たに縫い直したところです。
右側の白い糸がスクイ縫いの糸です。そしてその内側に出し縫いの縫い穴が有ります。完全に位置関係が逆になっています。

原因は内側を縫い過ぎです。プツプツと白いのが元の出し縫いの跡です。そしてその外側がこの後ミシンをかける位置です。

ご覧の様にしっかり口は閉じました。爪先周りは、出し縫いの糸も抜いてこの後ミシンをかければ完成です。
と、ラフに修理すれば¥4300也。
因に完璧を求めて修理すると¥20000の見積もりでした。勿論、ウェルト、靴底、ヒールは新品になり見栄えは全く異なります。
この様に、予算に合わせた修理も提案させていただきます。修理費用がかさむのではかない靴が有るようなら一度ご相談ください。
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