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2011.02.22
BALLYバリー カカトの接地を意識したヒール交換。

少し前によそのお店でカカトを交換してそこまで減った訳ではないけど、歩き心地が悪いからカカトを新しくして欲しいとお持ち込み頂きました。
原因はカカトの減りと言うよりは、カカトの付け方です。
写真をよく見てもらうとわかるかと思いますが、カカトがそれほど減っていないのにカカトが地面から大きくはなれています。

今回は、お客様がこの靴の軽さが気に入って購入したと仰っていたので、軽さを損なわない様に、スポンジを使いましたが、一般的なスポンジと比べ減り難いVIBRAMの硬質スポンジです。

実際にカカトを剥がして、新しいカカトをあてがうとこのような感じです。
以前は、加工無しでそのままカカトを貼付けた為地面との間に空間が生まれて歩き心地を損なっていました。

新しいカカトに傾斜をつけて、更にソールにも膨らみが有るのでそれを削り落とすとここまできました。

ソールもすり減っているの靴を置いただけの状態では、3ミリ程の空間は生まれていますが、最初の状態とは比べ物になりません。

ほんとの意味で地に足がついた靴になりました。これで、歩き心地も改善されるはずです。
この様に、修理にもある程度靴作りのノウハウを知っておかないと何らかの問題が出てくる事が有ります。車や時計、その他修理はどれもそうかもしれませんが、新しいパーツがついて見た目が奇麗になっているだけでは意味が無いんですね。新しいパーツを正しい方法で取り付けないと弊害も起こりかねないですからね。
以上、今回の修理は¥2000也。
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