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ジョンロブのギリーです。とてもインパクトが有り、個人的に好きなデザインの一つです。ヒール交換にお持ち込み頂きました。
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そして、ヒールはこの様にすり減り、傷付き、調度いい交換のタイミングです。
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一先ずヒールを剥がしました。剥がした古いヒールは直ぐには捨てずに取っておきます。
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そして新しいヒールを貼付けました。この鍵型のゴムの形状が、鳩の尻尾の形に似ている事からダブテイルと呼ばれています。

これは、あくまで私個人の見解ですが、元はログハウスに見られるダブテイルノッチからヒントを得て誰かがヒールに取り入れたのではと考えています。何故なら、ヒールにゴム×革が使われ出したのより、遥か前からログハウスは建てられ、耐久壁以外に装飾的にダブテイルノッチが使われていたからです。
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張り合わせたダブテイルをヒールの形に合わせて切り回し、グラインダーで傷を消すためヒールを一皮剥く感覚で軽くヤスリがけしました。

こちらは靴の内側のヒールの写真ですが、真っ直ぐであって欲しいヒールが、使用に伴い、ヒールの先端がガタガタになっているのが気になります。勿論、カウンターチェア等に腰掛けた際は、足掛けにヒールを引っ掛けたり、自転車に乗る事が有れば、この様になるのは避けれませんよね。
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しかし、気になるガタガタのヒールも1.2ミリ包丁を入れて切りそろえるだけで奇麗に出来ます。そして、この角度が大切で、ヒールの底面に対して直角になる様に包丁を入れると、靴を地面に置いた時に何故かヒールが真っ直ぐ見えません。少しあごをしゃくらせた感じになる様に包丁を入れています。すると不思議と、地面に靴を置くとヒールが真っ直ぐに付いている様に見えるのです。DSC0086920110331003829.gif
そして、ダブテイルの銀面(革のツルツルの表面)を一度ヤスリがけをして落として、先ほど剥がした古いダブテイルから釘の位置を参考にしてマーキングしました。
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先ほどマーキングした所に真鍮釘を打ち込んだのが右側です。打ち込んだ、真鍮釘の頭が若干浮き上がっているのでヤスリがけして、革と面一にしたのが左側です。面一にする事で、釘で滑る事がなくなります。また、革よりも奥に打ち込んで、滑らない様にしている既製靴が多々有りますが、面一にする方が見た目がより美しく思います。
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そして、空コテがけです。エッジ部分にうっすら溝がついてるのが見て取れますか?これが空コテの跡です。
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先ほどの溝にロウを溶かし込みます。するとこの様に引き締まって見えます。
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そして、銀面を落としてぼさついた表面を元の表情に戻す為、寒天を煮込んだとろみのある液体を塗り込み磨きます。塗りたてで、少し茶色が強く感じますが、水分が飛ぶとナチュラルな表情を取り戻します。
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水分が飛ぶとこんな感じになります。勿論履けばそれまでですが、満足感が有ります。この満足感は修理をする者のみの自己満足かも知れませんが....。
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そして、側面もバフがけして、シートウィール(ヒール上部のギザギザの飾り模様)をかけて、各エッジにもコテがけすれば、この様に傷も消えて新品同様のキラキラのヒールが仕上がりました。

以上、今回のダブテイル交換¥2500也

さすがに、スピード修理ではここまでできませんので、基本お預かりの修理メニューです。多少時間がかかっても奇麗に仕上げたい方は、どうぞ御持ちください。じっくり時間をかけて仕上げさせて頂きます。

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