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奇麗に磨き上げられ、大切に履かれているのが伝わってくる、グレンソンの靴です。
オールソールにお持ち込み頂きました。
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靴底はこの様な状態です。穴は開いておりませんが紙一重で、外側のエッジが開き出し革が部分的にちぎれています。
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そしてソールを剥がしてみました。中はこの様に奇麗なままです。
穴が開いてからしばらくそのまま履いていると中底にダメージが及んだりします。しかし、今回の様に穴が開く一歩手前でオールソールをすると、交換の出来ない中底にはノーダメージの理想の修理です。
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そして、新しいソールを貼付けて、切り回して、革を起こし、出し縫いをかける準備をしました。今回使用するソールは、ドイツのレンデンバッハです。直ぐに消えますが、金の箔押しが誇らしげですね。
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このレンデンバッハと言う素材ですが、名前を耳にする事は有り、ざっくりと良い物だと言う解釈は有っても、実際にどのような特徴が有るかご存知無い方もいらっしゃるでしょう。

レンデンバッハは原皮の状態からオークバークタンニンで鞣されたもの。
オークは日本語で樹木の「ナラ」です。ナラは、家具やウィスキーの樽などに使われています。

因にサントリーのウィスキーの樽には高級オークのミズナラが使われているそうです。このミズナラの樽の中で何年もかけてウィスキーは美しい琥珀色になり、香りと味を熟成させるそうです。

同様に、レンデンバッハのソールはオークバークタンニン、俗に言う渋で長い期間をかけて鞣されます。そうする事で、繊維が密な粘りのある丈夫なソールに仕上がるのです。

実際に、レンデンバッハのソールを使って作業するとウィスキーの様な独特の香りがします。

では、ナラの渋で何故繊維が密になり、丈夫なソールになるかですが、正直申し上げまして知りません。詳しい方がいましたら教えてください。

百聞は一見にしかずです。写真右が今回使用したレンデンバッハのソール、左が当店のスタンダードで使用しているソールです。革を起こした部分を見比べてください。レンデンバッハの方が繊維が密で、表面にバサツキが無いのが見て取れるかと思います。

そして、履き心地の違いはまた後日。
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