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ベベルドウェストの靴もいよいよヒールの積み上げに入りました。
ヒールは革を数枚積めば出来上がりと思われがちですが、写真の様にソールが木型の底面の形状を捉えると素直に革を貼る事すら出来ません。

因に既製靴では、木型の底面をのっぺりさせてソールを貼った時にフラットになり易く作られていたり、上ハチと言われる作り方で、ソールを貼る前にカカト底面の起伏を囲う様に帯状の革を貼ったりします。
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そして、こちらが下ハチと言われる作り方で、ソールを貼った後に馬蹄型に切り出した革で底面の起伏を覆い、フラットにする作りです。

上ハチ、下ハチでは、仕上がりに違いが出ます。どの様な違いが出るかは、後日仕上がってからご説明致します。
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下ハチの後、2枚の革を積みました。1枚目は加工をして、下ハチでは取りきれなかった起伏を取りきり、仮で最後の1枚を積んだ状態を作り、2枚目は無加工で貼れる状態で有る事を確認したので、そのまま貼ってある程度ヒールの形を切りそろえたのが、この写真の状態です。
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そして、最後の1枚トップリフトの製作です。トップリフトは既製の物もあり、そのまま使っても靴になりますが、そのまま使うと既製靴と一緒なので、ここでも一手間かけます。

写真右が、既製のトップリフトです。一般的にダイナイトラスターと言われる物で、ゴム部分はソールで有名なダイナイト社製のゴムで、革はイタリアの革のコンビです。

先ず、革が顔料べっとりで風合いに欠ける事と、アゴと言われるヒールの内側の内えぐりのR部分までゴムが入っているので、切断面が美しくないと言う理由から一手間かけて、トップリフトも制作します。

写真左、不要な革を剥いだ所です。アゴまで、ゴムが入っているのが見て取れますね。
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今度は、ゴムのいらないアゴの部分をカットしました。
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そして、新たに剥がした革の代わりに、ソールと同素材のバーカーのオークバークを使用します。これで、顔料皆無のナチュラルなトップリフトになりました。
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そして、最後に裏向けて切り離したゴムの代わりに革を補ってやると完成です。

これで、やっとトップリフトを付ける事が出来ます。また後日ヒールの積み上がりをご紹介します。
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