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2011.05.14
クラークスデザートブーツ・クレープソールのかかと補修

クラークスの定番デザートブーツです。こちらは、生産の終了した英国製のデザートブーツです。現在日本へ正規に入ってくるのはベトナム製です。
では、何が違うかご存知ですか?木型や型紙は同じです。違いは、ステッチの太さとテンションです。靴1周ぐるりと縫われている縫い糸が英国製の物は太く、テンションがきつく縫われています。
この違いが、靴の仕上がりの雰囲気を変えてしまうのですから、靴作りの難しさを感じます。

そしてこの靴はかかとが磨り減ってしまったのでお持込いただきました。

まず、ヒールは削り落として、フラットにしました。クレープは、やわらかくかわいらしい雰囲気を持った素材ですが、削ると粘りの強い削りカスが出て、グラインダーの粉塵口をふさいでしまう厄介な素材です。

そして薄いクレープを積み上げていきます。厚いものを1枚貼って終わりにすることも可能ですが、薄い物を貼り削りを繰り返しながら、前足部分との相性を微調整できるので、薄い物を積む様にしました。

そして積み上がりです。見た目違和感なく仕上がりました。ヒール裏だけが綺麗過ぎて違和感を感じますが。
以上、今回のクレープソールのかかと補修は\3,000也。
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