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2011.05.17
バーカーブラックのオールソール後カカト裏補修。

オールソールにお持ち込み頂きました。靴底には穴が開いて、ヒールは無くなりかけていました。靴の作りが数回のオールソールに耐えるグッドイヤー製法ですので、中底やアッパーに大きなダメージが無い限りこれだけ大きな穴やカカトの減りでも問題なく修理できます。
オールソールのついでに気になっているカカト裏のダメージも直してほしいとのご依頼です。

一先ずオールソールを終えました。カカトは右がこのように履き口がふにゃふにゃになっています。

内側に開いた穴を確認すると、カカト周りをかっちりさせるカウンター芯がボロボロと出てきました。中で割れていた様です。中敷き上の白い物が芯のかけらです。

普段通りにカカト裏補修の為に革を切り出し、必要な部分を漉いて、靴に縫い付けました。

そして、今回はカウンター芯が砕けてふにゃふにゃのカカトになっているので、カウンターセメントと言われる物を塗ります。これは革の硬化剤で、乾くと革がかちかちになります。

カウンターセメントを塗った後革を内側に貼ってやればご覧の様に奇麗になります。そしてカウンターセメントが乾けば、頼りなかった履き口にもしっかりとしたコシが出てきます。

靴底はオールソールで奇麗に復活。アッパーはスウェード部分も表側部分も擦れて白くなっていましたが、仕上げ直しで色艶復活です。
以上、今回のカカト裏補修¥1500也。
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