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少し前にご注文頂いておりました、バックルシューズの本製作に入りますのでご紹介。

素敵な革を選択されましたね。靴になる前から以上に美しく仕上がりがとても楽しみです。
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今回使用する中底です。ショルダー(牛の肩の部分)の革を使用しております。程よい柔軟性が調度中底の適しています。

ある職人さんが敢えて、ものすごく厚みのあるベリー(牛のお腹)の革を使っているのを見せて頂いた事が有ります。ベリーは繊維密度は緩く、柔らかいので、一般的に強度はあまり無いと言われますが、それを革の厚みでカバーして、作りはしっかり、履き心地は柔らかな靴を狙って作っているそうです。お客さんの声を聞いた結果、ベリーの中底にたどり着いたと仰っていました。

私は、靴は履き込んでこそ柔らかく履き易い靴になる物だと考えています。履いてすぐに柔らかい靴は、履き込んだら頼りない靴になるのではと言う心配が有ります。

それ以上に、履き込んで自分の靴になるまでの道のりが靴の醍醐味だと考えておりますので、履き始めはガチガチぐらいがの方が良いと思うのです。

ジーンズで言う生のデニムですね。履き込んで色落ちやパッカリングが起きます。その後、破れやほつれも出てきますが、自分で履き込んで、良い風合いが出て来たのに破れたからって捨てませんよね。愛着が有るのでお直しをします。

靴も同じです。履き込み→味が出ます→ダメージが出ます→修理します→更なる愛着が湧きます。
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革を大まかに中底の形に切って、銀面(革のつやつやな面)を削り落とします。銀面をそのままにしておくと、中で足が滑るのと、銀面を落とすと足の汗をしっかりすってくれる様になります。また、靴下に革の色移りが起こりますが、移色が少なくなるとも聞いた事が有ります。

その革を写真の様に水で濡らして、革の下にある穴の開いた木型の上で叩いて、ある程度前もって中底に癖を着けておきます。
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最後は革を木型の底面に釘3本程度で固定し、自転車のタイヤのチューブでぐるぐる巻きにして放置すれば木型底面の形を革が覚えてくれます。

これもタイヤのチューブ以外に、中底一周釘で固定してしばらく放置する方法も有りますが、中底を水に濡らしている為、革の渋と釘の鉄が反応して黒い釘痕が、中底にくっきり残り見た目にあまり奇麗でないので自転車のチューブを使っています。

また後日、進捗をご紹介します。
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