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先日より作業を進めておりましたエンツォボナフェのオールソールですが、出し縫いが縫い終わり、起こした革を戻す所からですが、その前にお客様からのご要望が有りました内踏まずのラウンドウェストのためコバを削りました。この写真では解り難いですが、踏まず部分のコバの角が無くなり丸くなっています。
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そして、革を伏せました。そしてヒールを積み上げる部分を荒らして、ノリを入れています。
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ヒールが積み上がりました。ここからまた、お客様からのご要望の仕様を加えていきます。
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先ず、半カラスです。アッパーは黒に対し、半カラスはダークブラウンを選択。この写真で、やっとラウンドウェストが伝わるかと思います。手前と奥の靴のコバを見比べて頂くと解り易いかと思います。

そして、内踏まず側のヒールの角を切り落としました。何故カットするのかと言うと幾つかの説を聞いた事が有ります。

先ず、欧米人が靴を履いたままズボンの脱ぎ履きをする際にズボンに引っかかり難い様に。これは靴を脱がずに、ズボンを脱ぎ履きする人が革靴を履くだろうかと言う疑問から、私は信用しておりません。

そして、もう一つは段差などで引っ掛けてつぶれてしまいがちだから、最初からカットすると言う説です。これは、理にかなってる様に思います。

しかし、それはヒールの内側のえぐりが急な場合ヒールの角は鋭角になりつぶれ易いけど、極端な内えぐりにしない限り必要ないのではと思います。ですので、私が靴を作る時は極端な誇張は避け、程よいえぐりのヒールを目指しています。

因にオールデンやJMウェストンの一部のヒールは、えぐり無しの直線で作られており、ヒールの角はつぶれ難くなっています。

そしてもう一つは、ズボンの裾に引っかからない様に。私はこの説に賛成です。何故なら私自身、スーツで引っ掛けた経験が有るからです。特にダブルの裾は引っ掛かり易いです。
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そして、仕上げればこんな感じです。今回使用したロッカと言う素材ですが、独特な褐色に仕上がります。耐久性はレンデンバッハ同等ですが、履き心地が最初からしなやかなのが特徴です。


興味ある方は一度お試しください。ロッカでオールソール¥14500也。
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