イタリアのエンツォボナフェの靴です。爪先補修とヒールの交換の為、ご来店頂きました。業界の大先輩が作った靴を見て、大変失礼ですが、靴の事を熟知している人が、手製靴の雰囲気を既製靴に盛り込もうと工夫して作っているのがよくわかります。非常に勉強になります。
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ヒールが減った状態です。紳士靴のヒールは一般的に、4ミリ~5ミリの革が何枚か積み重なってできています。そして、地面と接する部分は耐摩耗性に優れたゴム製の物が主流です。この靴はこれ以上履き続けると、ゴムの部分が削れてなくなり、革の部分が削れだします。この時点で修理に出される事をお勧めします。革に達すると削れた分の補修費用がかかってしまうからです。
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写真左から順に、古いヒールを剥がします。そして新しいヒールを貼り、ヒールの形に切り回し、全体をヤスリがけ。これで、深く入った傷以外は消えて奇麗な表情になります。この後、革の目を詰める(繊維を引き締める)為にアイロンをかけてインクを塗ります。
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革の表面をヤスリがけして、釘を打った所です。
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完成です。こんな感じでピカピカに仕上がります。シートウィールと言われるヒール上部のギザギザの飾りも入れ直しています。この後、爪先補修に入りました。詳細は以前ご紹介した爪先修理と同様ですので、そちらを御参考ください。以上、今回のくさび形の革×ゴムのヒール交換は¥1850也。オールゴムのヒールは¥1650で修理可能です。
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