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こちらは、6アイレットでスマートな印象のシルバノラッタンジ氏の長男のパオロラッタンジの靴です。仕事でしばらくローマに居た時、パオロ氏にはお世話になりました。

当時彼はまだ学生でしたが、とても学生の様には見えませんでした。私より年下なのに落ち着きがあって、典型的なイタリア人らしさはなく、育ちのいい御坊ちゃまです。

その当時の彼を知る私としては、彼の名前で靴が出た事を知った時の驚きを未だに覚えております。

そして、この靴何が問題かと言うとスクイ縫いが切れて口が開き出しているのです。
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スクイ縫いは切れて口が開きこのように残念な状態です。しかし、ハンドソーンウェルテッド製法ですのでスクイ縫いが切れても、中底がしっかりしているので複数回縫い直しが効きます。
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そしてばらしてみました。中物はコルクではなく、革です。

シャンクはお父さんのシルバノ氏は好んで、大きく厚みのあるレザーシャンクを使っていたのに対し、木で、その上に革を貼って、靴底の形状に起伏を持たせセクシーに見せる工夫がしてあります。

中底は、ハンドソーンウェルテッド特有の厚みのあるしっかりした中底が使われております。おそらくシルバノ氏自慢のcuoio franceseを使用しているのでしょう。
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そして、外せる切れたスクイ縫いの糸を全て外し、縫い直すべき箇所の確認をしました。
2カ所の糸が長く出ている間を縫い直します。

この靴の場合、ウェルトのダメージは問題なく、スクイ糸が切れた事が問題ですので、新たにウェルトを着け直す必要は有りません。

また後日、切れた箇所の縫い直しからご紹介したいと思います。


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