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こちら、タイトルのオールデンとは関係なくクロケット&ジョーンズの靴です。
靴底に穴が開いたのでお持ち込み頂きました。

では、何故敢えてオールデン純正ソールでオールソールをするのかをご説明したいと思います。

この靴は靴底が2重のダブルソールです。靴底が厚いと言う事は、靴底が固くなり履き慣らすまでに時間がかかります。それ故、使用する靴底が柔らかい事が理想です。

柔らかさを求めて、マッケイ製法の靴等で使われているイタリア製のソールを使えば良いのですが、それでは耐久性が落ちてしまいます。

ダブルソールの靴は履き初め爪先が減り易いので耐久性はあってほしいのです。

その、かゆい所に手が届いた様な素材がオールデンが採用しているババリアオークバークです。革の弾力というか、粘りが有り、それでいてオークバーク特有の耐久性を持ち合わせた素材なのです。
ババリア(ドイツのバイエルン)に生息する樫の木の樹皮で鞣された革なので「ババリアオークバーク」と言うそうです。
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話は戻りまして、靴底はこのように穴が開いております。穴の中に横線が入っているのが見えますが、これはミッドソール(ウェルトと本底の間の1枚目のソール)に入った等間隔の切り込みの1本です。

靴底が固くならない様に、切り込みを入れて曲がり易く工夫されております。

勿論、切り込みを入れずに作るメーカーも有ります。履き慣らせば柔らかくなるから、見えない所とはいえ、傷を入れるのは如何な物かと言う考えなのでしょうか?
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そして、靴をばらしてコルクを詰め直しました。隣においてあるのがミッドソールです。床ミッドと言われる物で革のツルツルした銀面が落とされた素材です。

婦人靴のソール等は薄く、3ミリ程の厚みの物がございます。厚み約6ミリ程の革を、サンドイッチを作る時にパンを切る様に、2枚に分ければ、銀面が有る方をソールへ、無い方をミッドソールへ使うことができます。

銀面が無い分革は曲がり易くミッドソールに適しています。更に、ソールに使う背中からお尻にかけての革密度の高い部位を使いますのでソール断面の表情を容易に奇麗に仕上げることができます。
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そして、貼付けて切り回しました。
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そして、前記のババリアオークバークを写真左の様に貼りつけ、右の様に切り回しました。

この後、出し縫いの準備をして出し縫いですが、続きはまた後日。
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で、今回使用したババリアオークバークですが、ソール裏面にかわいらしくドングリの印が入っております。難しく樫の木と言いましたが、要はドングリです。

オールデンで採用されておりますが、本場欧州ではルーディック・ライターがドングリ鞣しのこのソールを採用しているそうです。

オールソールをお考えの方、選択肢の一つとして留めておいてください。



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