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2011.08.27
ハインリッヒディンケラッカーにハーフソールを貼る。

こちらはハインリッヒ・ディンケラッカーの靴です。このぼってりとした特徴的なフォルムと、トリプルソールと言う重厚な作りで、イギリスやイタリアとは異なる東欧の独特な雰囲気が漂う素敵な靴ですね。
こちらに滑り止めとしてハーフソールを貼る為お持ち込み頂きました。

ハーフソールを貼りますが、ソールは初めからトゥスチールが取り付けられておりますので、先ず取り外しました。スチールに接着して剥がれ易いので、スチールを剥がし、溝を埋める必要が有ります。

そして、爪先にスチールと同じ形に切った革をはめ込み、接着し元のねじ穴を利用して木釘で固定しております。
その後、ハーフソールを貼る部分の下処理をした所です。

そして、ハーフソールを貼りました。こちらは、靴に合わせた茶色のハーフソールです。

そして、仕上げをすれば完成です。爪先はスチールの溝を消す様に削ってから貼ったのではなく、埋めてからはったので、爪先の厚みの重厚感はそのままに、コバも一緒に磨き直してピカピカです。
以上、今回の修理は¥2500也。

ハインリッヒ・ディンケラッカーの靴が「靴のロールスロイス」と例えられているのを耳にしますが、ロールスロイスを見ると確かにこの重厚で、威圧的な、存在感のあるハインリッヒ・ディンケラッカーの靴が頭に浮かびます。誰が言い出したのか知りませんが、言い得て妙だと思いませんか?
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