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2011.09.18
ステファノベーメルの靴・カカトの内側の破れ。

先日、ヒールを交換したステファノベーメルの靴の修理の続きです。
カカト裏の破れも補修します。

先ずは中敷きを剥がしました。

そして、擦り切れて穴が開いた部分を覆う程度の革を切り出し、要所を漉きました。

そして履き口に革を貼りました。

そして同じミシン穴を使って縫い付けました。同じミシン穴を使うので、見た目の変化は有りませんが、しっかり縫い付けられて外れません。

この後、革を内に折り返しますが、底で折れ曲がる部分にギザギザに切れ込みを入れます。

そして、内に折り返し貼付け固定します。ギザギザの刻みを入れたので、皺無く奇麗に貼れます。

最後に中敷きを貼り戻せば完成です。両サイドを最初に隙いて薄くしているので、擦れてもめくれ上がり難く見た目もスマートに仕上がっています。
以上、今回の修理は¥1500也。
カカトの内側に破れが有っても、解るのは本人だけか、脱いだ靴を見た人だけ。靴を履いて街を歩いている分には、誰も解らない部分ですが、穴が開いたまんまでは気持ちのいい物では有りませんね。
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ogacci
これはなかなかめんどくさい技術です。このようなことは、一昔前の靴屋さんは皆さんできたはずなのですが、今はどの程度対応しているのでしょうか。画像で見る限り、しっかりとされていますね。私の靴のかかと修理の出来上がりが良かったので、今は長岡に出張ですので帰阪してからですが、次の注文が楽しみです。
2011/09/19 Mon 19:34 URL [ Edit ]
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