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2011.10.15
注文靴のすくい縫い。ダブルとシングル

先日、つりこみを終えた2足の靴です、アッパーに傷や汚れがつかない様にジップロックでラッピングしております。
このラピングの作業を邪道と言う人もいますが、勿論細心の注意の元作業をしますが、万が一汚したり傷つけてしまってからは取り返しがつきませんので、保険の様な感覚でラッピングしております。
安心感が有ると気持ちに余裕が生まれ、良い物が出来る様に思います。
真相かは解りませんが、邪道と言う人は、常に緊張感を持って仕事する事で良い物ができると言う考え方なのでしょうか。しかしもしそうなら、その気持ち解らなくはないです。

そして、すくい縫いも縫い上がりました。
今回、ブーツはシングル、u-tipはダブルでウェルトを縫い付けております。
シングル、ダブルとはウェルトをどのように縫い付けるかです。
シングルはウェルトをヒールの付け根あたりまでしか縫わない作りです。ヒールを小さく作ることができて、ドレッシーな靴にはシングルで縫っております。
そして、ダブルはウェルトをヒール周りにも縫い付けて1周ぐるりとウェルトを縫う作りです。ヒール周りにもコバが出来て、出し縫いもかかります。ヒールは大きくなり堅牢若しくはカジュアルな印象の靴になります。
底付けの仕様もたくさん有って、仕様を選択できるのも注文靴の楽しみの一つですね。しかし、悩み出したらきりが有りません。
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