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さて何でしょう?
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ミシンです。

いつも出し縫いの際に利用させて貰ってる出し縫い職人さんのミシンです。戦前の物を譲り受けたそうで、譲って下さった方も中古で買ったと仰っていたそうで、100年程前の物だと思うとの事。

それが現役で動いている事が凄い事だと思います。

そして、余談になりますが写真の用に出し縫いは靴の裏から縫います。ですので、必ずしも同じ穴を拾って縫えるとは限らないと言われるのです。しかし、このミシンを操る職人さんは9割5分以上の確率で元穴に落とす様に縫います。

コツは?と聞くと「カンや。」との事。

職人ですね。
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そして、前々より作業を進めておりましたオーストリッチの靴に、上記のミシンで出し縫いが縫い上がり、ヒールの積み上げに入りました。

取り敢えず大きめにヒールを積んで行きます。
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そして大きかったヒールをまとめてグラインダーで削り、尻つぼみのテーパードにしました。

そして、見て頂きたいのがヒールの上にぼさぼさと巻き上がった革。これを得るため最初に大きくヒールを積んでいました。
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最後のゴムも貼り合わせ、更に削り込んで行き、ヒールの付け根を側面からハンマーで叩くとこの様な形になりました。
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そして、上に巻き上がった革をさらうとアッパーのヒールの際ギリギリまでせまったテーパードヒールの完成です。

これは手製靴の手法の応用です。

昔の職人さんが作った注文靴で、お客様曰くシャープなヒールがこの靴を作った職人さんの好きな部分の一つだったとの事で、そこは忠実に再現する様しました。

しかし、職人にしか解らない違いかも知れませんが、手仕事と機械では微妙なニュアンスの差はあります。それは一般の方にも雰囲気として伝わる部分かも知れません。そういう意味で手仕事を大切にしたいですね。

ですので、全て手縫いの靴を作るときは勿論ヒールも手で形を削り出します。そして、仕上がった靴を見て、どうやってこのヒールを作ったんですかと尋ねてください。

答えは「カンや」と言いたいですね。

今から最後の仕上げに入ります。また後日完成を御伝え致します。




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