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2011.11.19
昔の木型を使った靴作り

以前このブログでも紹介させてもらった木型です。
職人さんが引退される前にお客様の元へ返却された木型で、返却後数年経っているそうで木型に盛った革もめくれて反り返り出しております。
数年前にお亡くなりになられた職人さんによって作られた木型で、数十年の間に数十足作ってきた木型だそうです。
そして今回、この木型の持ち主さんから靴の製作のご依頼を頂きました。ありがとうございます。
勿論この木型を使って制作します。新たに採寸して作る事が、数十足と言う実績を勝るとは考え難いからです。しかし、老朽化した木型をこのままでは使えませんので、修正をしてからの製作となります。

たくさん釘を打つカカト周りや爪先はもうカミキリ虫の幼虫が宿っているのではと思う程に穴だらけで、一部は欠け落ち無くなっております。
数十足作って来た証ですね。
木型がこれ程になる迄お客様とのおつきあいをされた先輩の職人さんが羨ましく思います。当店で削らせてもらった木型もこの様にぼろぼろになるまで、皆様と永いおつきあいをしたいものだと感じました。
お客様からは十分にお時間頂いておりますので、徐々に満足いく形に仕上げさせて頂こうと思います。また進捗ご紹介致します。
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