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コチラは、シュナイダーブーツです。シュナイダーブーツ取り扱いが少なくあまりお目にかかることがございませんが、歴史ある英国王室御用達ブランドです。詳しくはコチラ公式HPをご覧下さい。

そしてこのブーツ新品で、履きおろす前にビンテージスチールの取り付けに御持ち込み下さいました。
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そして靴底を見ると、出し縫いのあたりがソールに出ておりました。この表情は、出し縫いの糸までの距離が僅かな証拠で、爪先を加工すると直ぐに糸をカットしてしまう事になり兼ねません。これでは、折角新品で御持ち込み頂いたのに、本末転倒な気がして爪先を加工せずに取り付けるトライアンフスチールを取り付ける事を提案させてもらいました。

この提案は、この靴を御持ち下さった御客様との今迄の付き合いで、靴・靴修理に対してどの様な趣味趣向、要望を持っているかが解っており、それを踏まえた形でご提案させて頂いております。

ですので、糸を切るリスクを負いながら爪先を加工し、段差のない納まりの良いビンテージスチールを付けるのも選択肢の一つです。何故なら、何もせずに履けば必ず糸は切れます。切れたからと言って必ずしも問題が起こる訳でもありません。

ですので、私は正しい修理方法はその靴を履く人によって変わってくると感じております。
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そして、結果この様に仕上がりました。ソールを加工せずに直にネジを揉んで固定するので、少し段差は生じますが、前記の考え方からすれば最善策に思えます。

以上、今回の修理は¥1200也。














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