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以前手縫いを終えたコチラ靴のオールソールが完了しましたので御紹介します。

手製靴を作る行程を経ての修理は、勿論新品の時と同様の仕上がりになります。

しかし、新品のパーツを組み上げて行くのと違い、古い糊や古い糸を取る作業が有ったりと、手製靴を作る手間以上に手間がかかります。そして、修理代もかさみます。

お店にもよりますが、かなり凝った作りの手製靴に至っては、オールソール修理代で10万円以上する場合も有ります。

そこで、手間のかかる所は機械で作業し、最後に手仕事を加える事で見た目をほぼオリジナル同様に仕上げ、修理代を一般的なオールソール修理の価格に抑えることができます。

この靴は、その結果仕上がった靴です。

写真から伝わるでしょうか?踏まず部分は、ラウンドウェストでコバのエッジを落としてありますので、横からの踏まずの見た目がスマートです。
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そして、機械で作った靴と手製靴での大きな違いはヒール形状です。グラインダーで削って作ると、ヒールは直線で構成されて味気の無い物になってしまいます。

そこで、ヒールの大まかな形はグラインダーで削り、後は手仕事で形を整えると、微妙な曲線が加わりヒールが美しく見えます。

写真の様にアッパーのギリギリに食らいついた様なヒールが微妙なカーブを描いて地面に向かっております。機械では表現の難しい形です。
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そして、靴底は手製靴ならではの起伏に富んだお腹のRを奇麗に見せる半カラス仕上げです。


きっと、この靴はオールハンドメイドの靴ですと言えば誰も疑わないのではないでしょうか?
以上、今回のオールソールは、ロッカベンズ(伊の注文靴店で使用されている底材)使用で、¥14500、トゥスチール¥1700、ウェスト手縫い¥2000

その他、半カラス、ラウンドウェスト、ヒドゥンチャネル等は全てオールソール価格に含まれます。
合計¥18200

手製靴は、是非とも手製靴を作る事が出来る人にお願いするべきです。たとえヒールの交換だけでもグラインダーで削られると、美しいヒールが台無しになってしまします。そんな靴をたまに目にしますが見る度に悲しい気持ちになります。

手製靴を作る人は、手で靴を作る苦労を知っています。ですので、たとえ誰が作った靴であっても、作り手の気持ちを考えると、なんとかオリジナルの状態をキープしておきたくなる物です。

そういう意味で、手製靴は手製靴を作る人に修理をお願いするべきだと思うのです。
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