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2012.03.26
マルタンマルジェラの足袋ブーツの修理 アッパーの補修

先日コチラで御紹介したマルタンマルジェラの足袋ブーツですが、ばらしてアッパーの修理に入りました。
バラバラになって、ゴミの様に見えますが、ばらしたパーツは、新しいパーツを作る為の型紙になるので捨てる訳には行きません。

そして、ばらす事で初めて手を入れることができるアッパーの補修です。
靴の状態で、見た目に支障が出ない様に手縫い補修されておりましたが、やはりミシンで縫うよりも弱く履いているうちに縫い目が緩んで来る様です。
また、シームが口を開かない様に貼られた補強テープも剥がれ落ちておりました。ご覧の様に甲のセンターシームが口を開き出しております。

センターシームの口の開きをミシンで縫い直し、更に補強テープを入れ直しました。

そして、アッパーとライニングがひっくり返って、訳が解らない様な状態だった物を元に戻すとご覧の様に口の開きは奇麗に直っております。

そして踏まず部分が破れて穴が開いておりましたが、靴になった時に見えない場所で、革を貼り、縫い付け、更にナイロンテープで補強しております。

そして、靴底の無い状態に迄戻ったので、靴底の準備です。
剥がしたソールを型紙にして革で新たなソールを切り出しました。前記の様に、古いパーツがこの様に役立って来るのですぐには処分できません。
さて、この後は問題の指の又の加工に入りますが、続きはまた後日ご紹介致します。
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