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2012.04.26
コバが張り出したチーニーの靴のコバ修正

コチラはコバが張り出したチーニーの靴ですが、コバの修正のご依頼でご郵送下さいました。
画像では伝わり難いかもしれませんが、靴を作る人が見れば明らかにバランスが悪い事に気がつくかと思います。
何より、靴の作り手では無いこの靴を履いている御客様自身が気になる程ですからよっぽどです。

問題のコバはコチラです。
中年オヤジのメタボのお腹の様にポッコリとした形になっております。
勿論履いていればコバは押し広がり、正面から見ると品の無い改造車のフロントスカートの様な裾広がりになって行きます。
しかし、この靴は以前他店でハーフラバーソールを貼られております。
その加工の際、コバを削る角度に注意がはらわれていなかった事が原因の様にも思われます。

正面から見ると裾広がりで、丸いコバでしまりが無くなっております。

そして、修正すべく要らない肉をそぎ落とす感じで削りました。
削る前左と、削った後右を比べて下さい。差は歴然ですね。

正面からご覧頂くと解る様に、地面に対して真っ直ぐになる様にコバを削っております。コバの上面の出幅ほとんど変わっておりません。
これで大きく印象がかわるのですから、コバの処理は侮れません。

最も足の幅が広いジョイント部分のコバの張り出しが修正前(前出の写真)と比べて頂くと大きく異なるのが見て取れます。


そして、色を入れると更に引き締まります。

そして、完成です。写真では伝わり難いのが残念ですが、大きく印象が変わりました。
正直、コバがどんな形状であっても靴として履く事に問題は有りません。しかし、コバの出幅や形状が気になり出したら履いていても気持ちよく有りません。
調整し直すだけで、気持ちよく履ける様になるので試されては如何でしょうか?
以上、今回の修理は¥3000也。
コバが痛んだ靴の修正は、コバが新品の様になって戻ってくるので一石二鳥、1粒で2度おいしい修理です。是非お試し下さい。
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