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コチラはパントッフォラドーロの靴です。Pantofola d'Oroはイタリア語で、日本語に訳すと金のスリッパです。昔のサッカー選手が、この履き心地はスパイクではなく金のスリッパだと言ったのがこのブランドの名前の由来だそうです。
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その金のスリッパですが、ご覧の様にカカトが破れてしまっております。自動車の種類によってはフロアマットとカカトが擦れて穴が開く事も稀ではない様です。

穴が開いたままでは金のスリッパの名を汚し、アルミのスリッパになってしまいかねないので、早速修理です。
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先ずは、穴を塞ぐ為に革を貼りますがその型紙を取ります。
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先ほどの型紙を元に革を切り出し、要所に漉き加工を施し、一度仮で貼付けました。

飾りステッチが幾重にも入っておりますが、これを入れ直したいのです。しかし靴になってしまった状態ではミシンが入る限界が御座います。

ですのでミシンが入らない所は、事前に飾りステッチを入れておきます。その為のアタリが白いラインです。
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そして、飾りステッチを事前に入れた状態です。
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そして、先ほどの革を定位置に貼付け、ミシンが入る所にはミシンをかけて、革を縫い付けました。そして、下部はヒールを一度こじって、口を開けて中に革を潜り込ませております。
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最後は、減っていたヒールの補修と同時に、こじって口を開いたヒールを閉じ、全体にクリームを入れて磨いて、継ぎ接ぎ部をなじませれば完成です。

以上今回の修理は¥4000也。

なんとか金の面目を保てたかと思います。



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