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靴を縫うのに麻糸を使います。

麻糸は水に濡れると腐る事が有ります。麻糸が腐ると簡単な力が加わるだけでぶちぶっと切れます。

それを防ぐ為に麻糸に松脂を塗り込みます。しかし、ピュアな松脂ではカサカサ過ぎて使い物になりません。そこで、松脂と一緒に蜜蝋と油を一緒に煮込んでチャンと言われる物を作ります。

写真は、その材料です。黄色いのが松脂で、白っぽいのが蜜蝋です。
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松脂と蜜蝋を煮立てて、油を注いで行きます。今回はごま油を使用して大変良い香りが漂って、お腹がすいてきました。

特にごま油である必要もなく、欧州ではオリーブオイルを使ったりします。

この油の量が、仕上がりの粘りに大きく関わって来るので、実際に麻糸に着けて粘り具合を見ながら、徐々に加えて行きます。

私の知っているレシピだと松脂8割5分、蜜蝋1割、油5分ですが、これはあくまで参考程度で季節、特に気温に大きく左右されます。今回ですと、この後冬に向かって寒くなって行くので少し柔らかめに作っておきました。

こうする事で、気温が下がって調度良い固さになるのです。
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煮立ったチャンを水の中に流し入れ固めます。とろとろとカラメルの様で、また食欲をそそられます。
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水の中で冷えた固まらない、火傷しない温いうちに、チャンをまとめます。すると黄金糖の様になりました。

過去に見た目にだまされ口にして見た事が有りますが、苦すぎて食べられません。
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更に練って行くと空気が入って白っぽくなってきます。飴細工と同じですね。
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そして、練り上がったチャンがこちら。

チャンは革に挟んで使います。この革がぼそぼそと繊維が剥がれ落ち易い物であったり、色物であったりすると、縫い糸まで汚れや色がつきますので、毛足が短く抜け難い白いセーヌ革に入れています。勿論セーヌ革である必要は無いのですが、今回は白糸で出し縫いを仕上げる仕事が有りますので念には念をです。

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