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先日より製作中のチャッカブーツですが、甲革が縫い上がってからも、先日紹介しました中底加工然り前準備で結構手間暇がかかるんです。

本日は先芯の加工ですが、先ず上の写真の様な板の状態の革から、先芯の形を切り出します。

下の写真は切り出した先芯のを水につけ込んでふやかした物です。この後、包丁を使って漉いて行くのですが、水でふやかす事で、包丁で漉き易く、また適度な粘り気が出て薄く漉いても破れにくくなります。
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水でふやかした状態の革を包丁で漉いて、中心部分で約2ミリ、端を極限まで0に近く漉いた状態です。この後、端をガラスで更に0に近づける様削り、更にハンマーでたたいて更に0を目指します。IMG_101420100830174809.jpg
端をとにかく0に近づけた状態で、木型に沿わせ爪先を形を癖づけします。端の厚み0を目指した結果、芯と木型の境目に段差が無くなっているのが御分かり頂けますでしょうか?

勿論量産の靴の大多数は、この様な作業はありません。大体が、溶剤芯と言われるシンナーで溶かすとフニャフニャになり、乾くとかちっと固まる物が用いられます。強度や雰囲気、また作業中にハンマーで叩き込んで爪先の形を奇麗に表現すると言った面では、この革加工して作る芯の方が格段上なんです。
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