DSC0421620130119173742.gif
コチラはオールデンのタッセルローファーです。

ハーフラバーソールを貼るため御持ち込み下さいました。そして、タイトルの通り御預かり致しました。時々、ハーフラバーソールは駅前のクイックリペアでやっているのでその場で10分強待てば仕上がると思われがちですが、しっかりとした接着力と美しい仕上がりを求めると御待ち頂くには時間がかかり過ぎてしまうので、御預かりさせて頂いております。
DSC0421920130119173734.gif
何故時間がかかるかをご紹介致します。コチラは作業前のコバの状態です。傷付き色が落ちて革の地の色が出て来ております。この後ご紹介する仕上がりと比較してみて下さい。
DSC0422020130119173724.gif
先ずは、ハーフラバーソールを貼っても段差無くソールと一体感が出る様にラバーソールのエッジが収まる溝を作り、接着面を荒らします。
DSC0422120130119173713.gif
そして、荒らした接着面に下地剤を塗り乾かします。この下地剤で強力な接着力を得ることができます。レザーソールの中にはワークブーツに時々見られるオイルドレザーソールが有ります。オイルドレザーソールには糊が効きませんので、この下地処理は必須です。また、レザーソールケア用のオイル等を使っている場合も同様ですので、当店では基本どのレザーソールにもこの処理を施しております。
DSC0422220130119173705.gif
そしてここでやっと糊を塗ります。薄塗りで1度乾かし、更にもう一度薄塗りして乾かします。
DSC0422320130119173657.gif
そしてハーフラバーソールも同様に、接着面を荒らし、下地処理、糊を薄塗りで2度塗りします。そして、乾いた糊を一度暖めてから圧着します。

圧着直後は糊が暖められて柔らかくなっているので、少しさましてから、余分なゴムをカットです。
DSC0422420130119173650.gif
そして、一皮捲るイメージでハーフラバーソールとソールと一緒にグラインダーで削ります。
DSC0422620130119173643.gif
削り終えたら、最も反発が起こり易い端っこを真鍮釘で留めて、剥がれ防止です。この写真で見て取れるかと思いますが、ハーフラバーソールのエッジが最初に作った溝に収まって段差を感じない様になっております。
DSC0422720130119173634.gif
そして、グラインダー仕上げで色を塗って仕上げても良いのですが、それでは駅前のクイックリペアと同じです。ここからちょっと手仕事を加える事で仕上がりに大きな差が出ます。手製靴を作る時と同じ要領でコバをヤスリががけです。
DSC0422820130119173627.gif
そしてインクを塗るとこの状態です。クイックリペアではインクは削った部分のみ塗りますが、当店ではぐるりと一周ヒールも一緒に補色する事で奇麗にしてます。

これで完成と言っても問題御座いませんがまだ先が有ります。
DSC0422920130119173620.gif
最後は、コバにバフがけすれば新品以上の艶が出て完成となります。

と、言う事でハーフラバーソールは基本お預かり修理とさせて頂いております。

以上今回の修理は¥1800也。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://bontajp.blog134.fc2.com/tb.php/751-215a6f43