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2013.06.05
オールソールの工程。ブログを通して感じる事。

ここ数ヶ月スニーカーから手製靴と、様々な靴のオールソールのご依頼を頂き忙しくさせて頂いております。ありがとうございます。
その合間、合間の工程を写真に撮ったのでご紹介致します。
ソールの交換をするには先ず、この写真の様に、ヒールを外す事からスタートします。

次は、ソールとウェルトの間にマイナスドライバーを入れてソールをこじり開けます。

先ほどこじって開いたソールの隙間に包丁を入れて出し縫いの糸を切って行きます。
何故かこの写真ですと手が高速で動いている様に見えますが、ウェルトを縫い付けているスクイ縫いの糸を切らない様に慎重に包丁を入れています。

ここでやっとソールを剥がすことができます。

ここから地味な作業で、出し縫いの糸を一目一目抜いて行きます。

完全に出し糸が抜けて、ソールを貼れる状態になりますが、ソールを剥がす時に中のコルクも一緒に剥がれ落ちるので、新たに盛り直してからソールの貼付けです。

そして、貼付けたソールをウェルトの出幅に合わせて切り回して行きます。

ソールを切り回したら、出し縫いをかける為に靴底の加工です。先ずは、ソールの側面から包丁を入れて革を起こします。

革を起こし顔を見せたソールの中に出し縫いがかかりますが、その出し糸が収まる溝を作ります。先ずは、出し縫いをかけたい所に包丁で薄ら切り込みを入れます。

その後、目打ち等先端が細い物から始まり、最終的に先端を薄く加工した木の棒で溝をなぞる事で出し糸が収まる程よい溝が出来上がります。

溝の仕上がりはこんな感じです。ここでやっと出し縫いに入れますが、この後同じ作業を待つ靴がたくさん有りますので出し縫いは後日に。
こうして、工程を追って紹介すると、如何に手間隙に対して修理代を頂いているかと言うのを実感します。手間隙かけれる事は全てやって、もうこれ以上手間をかける所はないと言える仕事をしないと駄目だなと、久しぶりにブログを書いて感じました。
忙しさに鎌かけてブログが滞りがちだったのが気がかりでしたが、極力時間を見つけて続けて行こうと思いますので、よろしくお願い致します。
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