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2014.03.07
1000マイルブーツのオイルドレザーソールにハーフソールを貼る。


コチラは、ウルバリンの1000マイルブーツです。1000マイル履いても大丈夫と言う売りのネーミングです。
しかし、冷静に考えてみると1000マイル歩くとすれば、大阪から石垣島まで行けてしまいます。流石に徒歩で石垣島に向かう途中にソールには穴が開き、ヒールは無くなるかと思います。中々の大風呂敷を広げたネーミングですね。大きな人を百貫デブ(375キロ)見たいな言い方をするのと同じ感覚でしょうか。思い切りの良さに好感が持てるネーミングです。

今回、この靴を名前負けしない様に補強する為御持ち込み頂きました。この靴はレザーソールにオイルが入ったオイルドレザーソールです。そのソールにハーフラバーソールを貼り、更に爪先にはヴィンテージスチールを、と言うご依頼です。
先ずは、ハーフラバーソールを貼る境界線にラバーの厚みがもろにでない様、厚み相当の段差を作り接着面を荒らします。

御客様は、ソールを荒らす時に底縫いのステッチが切れてしまわないかと心配されておりましたが、新品の状態でしたら、ステッチは溝に収まっておりますので無傷です。

そして、ノリを塗ります。テカテカの油顔には、あぶらとり紙がくっつきます。しかし、油が入ったソールにはハーフラバーソールが着きません。
そこで、ノリを塗る前にオイルドレザーソールにもノリが効く様になる下地剤を塗ってからノリを塗っております。

そして、ハーフラバーソールを貼付けて、爪先にスチールを取り付ける為にラバーを切り取ります。

最後は、スチールを取り付けて、削って仕上げをすれば完成。2000マイルブーツになりました。
以上、今回の修理はハーフラバーソール¥2000、ヴィンテージスチール¥1900です。
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