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スタンダードなオックスフォードは写真左の様なパターンです。
爪先側のキャップとカカト側の羽とその間の甲の部分のバンプに分かれます。

その、バンプのラインをカカト側まで伸ばした写真右の様なデザインはロングバンプと呼ばれます。
サイドに接ぎがこないのでベベルドウェストの底付けとの相性は良いかと思います。

ベベルドウェストの底付けでは、出し縫いを終えた後に踏まず部分のソールを持ち上げて、アッパーにソールを沿わす事で踏まずの引き締まったえぐりを表現します。

しかし、その際に一般的なオックスフォードの様に踏まず部分にバンプのラインが流れて行く様なデザインですと、僅か0.数ミリの接ぎの段差をソールが拾う事があります。

勿論、部分的に接ぎの厚みを拾ってしまっては見た目に良く無いので、アイロンのをかける力加減でその段差は消せますが、力を加減しないといけない分、アッパーとソールの隙間が完全に0と言う事が難しく、作る立場からの感覚ですが、全力でソールをアッパーに沿わすことができるロングバンプのデザインとベベルドウェストの相性の良さを感じます。

また甲からカカトの向けて流れるラインから軽快でスタイリッシュな印象を感じるのがロングバンプの特徴かと思います。
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そして、そのロングバンプの靴が仕上がりましたのでご紹介させて頂きます。

ロングバンプセミブローグとパドックブーツです。
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先ず、セミブローグですがコチラは全て手縫いのフルハンドによる底付けです。DSC0590220141007103550.gif
先ほども申し上げた様にヴェヴェルドウェストとの相性は抜群です。
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手で作り上げたヒールはアッパーに食らいつきセクシーですね。そして、ロングバンプは接ぎを何処に作ると言うのも肝だと思います。

接ぎを見せないと言うのは奇麗に見せる為の基本です。靴の中であまり見えないカカトの内側に接ぎを作るのも一つですが、今回はシンプルにかかとのセンターを縫い割っています。

履き口部分のドッッグイヤーと言う、木型を抜く時、靴を脱ぎ履きする時にセンターにかかるテンションを逃がす為のパーツの形、ステッチの入れ方であまり接ぎを感じさせない様にしてあります。
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靴底は、スタイリッシュなくびれを持った仕上がりで、爪先にヴィンテージスチールです。
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そして、パドックブーツは9分仕立てによるWソールのダイナイトソールと言う仕様です。
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パドックブーツは本来乗馬用のショートブーツです。今回製作したブーツはスウェードで上品な仕上がりとなっておりますので、馬は元より跳ね馬(フェラーリ)に乗っても良いのでは。


以上。
フルハンドのロングヴァンプセミブローグ
¥174600
九分仕立のパドックブーツ
¥100300也。
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