DSC0610520150127175551.gif
取り敢えず、靴の形になって仕上げを待つ靴です。

何もしなくても充分な感じの質感ですが、じっくり時間をかけて仕上げる事でこの革が持つポテンシャルを引き出します。
DSC0610720150127175542.gif
DSC0611220150127175534.gif
画像では伝わり難いかも知れませんが、左はクリームを入れる前。右がクリームを入れた後です。
色味が違っているのが御解り頂けますでしょうか?

こんな感じで革よりもワントーン濃いシュークリームを塗り込んで、一昼夜放置し定着させます。
こんな作業を何度か繰り返し、色の深みが出てきます。
DSC0611420150127175415.gif
最後は自然なグラデーションを出すため、靴の色とは異なるネイビーやバーガンディーのワックスを使いながら艶出しをして完成です。
DSC0612020150127175406.gif
接ぎの無いシームレスヒールは磨きがいが有りますね。球の様なヒールになります。
DSC0612120150127175358.gif
そしてアッパーに負けず劣らずの靴底です。半カラス仕上げでピカピカです。
DSC0612820150127184613.gif
そして、コバもヒールも同じくピカピカ。そして踏まず部分もしっかり作り込んでいます。

ウエストは薄く見える様にラウンドウェスト加工を施し、きゅっと内へ絞り込んで、その流れでヒールを作るとヒールが少し小さくなって安定感が損なわれるので、ヒールからソールが生えて来た様な表現をしています。

程よいサイズのヒールに絞り込まれたウエストの組み合わせは手製靴ならではと言いたい所ですが、実はこの靴の出し縫いやヒールは全て機械で作られた九分仕立てです。

フルハンドで靴を作る人が、機械を使い、よりフルハンドに近い仕上がりを目指すとこんな靴に仕上がります。これが9分仕立てのポテンシャルです。

勿論、フルハンドはこれ以上に細かく複雑な表現ができますので、その味を知ってしまうと九分仕立てでは少し味気なさを感じてしまうかも知れません。

しかし、一般的な既製靴からの九分仕立てへのステップは、ショットバーしか知らない人が、初めてオーセンティックバーに踏み入って呑むジントニックの様な感覚かと思います。

一度御試し下さい。
以上、この九分仕立ての3アイレットダービー¥92880也。


スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://bontajp.blog134.fc2.com/tb.php/908-cf7f7d1f