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2010.09.16
202ラストのエドワードグリーン アンティーク仕上げ

昨日、超のつく靴好きなお客様が見えました。ご来店ありがとうございます。マニアックな話で非常に楽しい一時をありがとうございます。そしてこのエドワーソグリーンの靴を面倒見てやってくださいと御持ち込み頂きました。
古く、雰囲気・味も出ていますが、傷や汚れ、革のカサついた表面が気になります。そこで、アンティーク風に仕上げ直しをする事にしました。

ひとまず、古いワックスやクリームを落としました。すると、爪先の革の表面が荒れている箇所が幾つか見えてきました。そこにはクリームが染み込んで行くので、シミが目立たない様に全体のトーンを先ず落としました。そして、傷や荒れの多い爪先をダークブラウンでグラデーションになる様クリームを入れました。

そして、ワックスで磨き上げると完成です。爪先と踵は艶やかに輝き、その他の部分はしっとりとした艶が出てました。この後、履き込む度にしっかりブラシをかけてやると更なる表情変化が楽しめます。
経営書の一例でこんな話が有りました。内・外装の古いお店だから、お客さんが来ないのではなく、古いなりに手をかけないからお客さんは離れて行く。古い事は悪い事ではない。手をかけないのが悪い事。
何事にも当てはまる話かもしれませんが、革靴にはドンピシャな話だなと思います。手をかけた古い靴には、新品には無い独特の雰囲気が出ます。逆に手をかけてもらえなかった靴は、古さ以上の古さが出ると思います。
靴クリームとブラシを買って来て、暇な時に磨いてみては如何ですか?靴磨きは思った以上の満足を得れますよ。
以上、今回のアンティーク仕上げ¥1500也。
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