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接ぎの無い靴をと言うご注文を頂き本製作に入ります。

通常は、型紙→裁断→縫製→釣りこみと言う流れになりますが、今回は型紙→釣りこみ(クリッピング)→裁断→縫製→釣り込みと言う流れになります。

そして、コチラがざっくりと切り出した革です。この革を木型に沿わせ、その革にデザイン線を直接書き込み裁断になります。
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革はそのままでは固く木型に沿わすことができないので先ずは水に漬込み柔らかくします。
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そして、木型にかぶせ要所を釘で留めて行くと簡単に木型に沿ってくれます。
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しかし、問題はヒール周りです。

通常、接ぎを作れば革はほとんど余る事が無く、簡単にまとめることができます。

しかし、接ぎが無いと言う事でこんなにたくさんの革のもたつきが出てきます。平面の革を接ぎを作らず立体にする訳ですから矛盾が生じるのは当たり前です。

その結果がこの革のもたつきなのです。DSC0645520150521114252.jpg
そんな余分な革のもたつきも、余分な贅肉を色んな方向へ引っ張り補正下着に押し込む様に、カカト周りの余分な革のもたつきを前へ前へと引き、分散させた結果がコチラです。

実際には、この革の下に芯とライニングが入るのでもう少し革が担がれて今出ている小皺等は消えてくれます。
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こんな感じで、木型の形に沿った革が出来上がりましたので、この後はこの革の上にデザイン線を入れて、裁断になります。

続きはまた御紹介させて頂きます。

今はまだ革が湿っているのでデザイン線を入れることができません。革が乾燥する事で縮みが出てきますので、続きは革が乾燥してからです。

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