| Home |
2015.10.14
ヴィンテージシューズ・Vクリートの着いたヒールをSEGSスチールで修理。

コチラはALLA TEMPLEと言うメーカーの靴で非常に古い靴です。とは言え、アッパーの状態は上々でメンテナンスをすればまだまだ履けるしっかりとした作りの靴です。
コチラの靴は、靴底の補強の為、ハーフソール、ヴィンテージスチール、そしてすり減ったヒールの交換の御依頼です。

ハーフソール、ヴィンテージスチールは取分け特別な修理では有りませんが、ヒールは現状の様にVクリートと言うV型のスチールがすり減り防止の為に取り付けられている昔の仕様で仕上げて欲しいと言う御依頼でした。

同形のVクリートの取り扱いはございませんが、イギリスのSEGSスチールと言う物のストックが有ったので、そちらを用いて修理する事になりました。
先ずは、ヒールになる革を切り出しました。上に乗っかっているのが取り付けるSEGSスチールです。

スチールを革に埋め込み、スチール部分のみ仕上がりの形に削っておきます。

そして、スチールを定位置にジャストで貼り合わせます。この様にスチールを基準にして仕事する事でヒールのエッジにスチールが奇麗沿う形で仕上がります。

最後にオリジナル同様に鉄釘で化粧を兼ねた補強をして磨き上げれば完成です。

横からの見た目も違和感無しです。
音が鳴る、滑り易く、足に響く、しかし見た目は良い。伊達の薄着仕様のヒールです。
オリジナルにこだわる方はどうぞ。
今回の修理は¥3500也。
スポンサーサイト
| Home |