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積み上げの革まで、紙一重の状態で御持ち込み頂きましたWescoです。ナイスタイミングです。以前、どちらかで修理されていたようで、Wescoの分厚いトップリフトではなく,5mm厚のトップリフトになておりましたので、今回もVIBRAMの同等厚みのトップリフトを用いて修理です。
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こんな感じで仕上がりました。既に過去の修理でオリジナルのヒールの形が崩れていましたので可能な範囲内でヒールにRを付けて再表現してます。
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そして、持ち込まれた時の汚れやカサ付きを気にされていたので汚れ落しを致しました。ワークブーツはオイルドレザーが使われている事が多く、ある程度粗雑な扱いでくたびれても、汚れを落とし、またオイルを入れてやると全く異なる見栄えになり、更なる愛着がわいてきます。これは、ワークブーツの醍醐味の一つかと思います。
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そして、今日は朝からずっとヒールの修理をしており、もう1足は減り過ぎたヒールです。基本的に信じられない位、ヒールや靴底が減っていても、中底にダメージが無ければ問題なく修理はできます。 一見減り過ぎに見えるヒールですが、勿論この靴も例外では有りません。
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とりあえず、ヒールを全部剥がします。
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そして所定のヒールの高さになる迄革を一枚ずつ積み上げて行きます。そして、最後の一枚を積み上げると、切り回し、グラインダーで形を作り、色を塗ります。
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最後に、仕上げでコテを使います。コテで、繊維の毛羽立ちを押さえ、エッジを強調する為にエッジにスッと一筋入れ、シートウィールをかけるとのっぺりしていたヒールがぱりっとした表情に変わります。IMG_112020100924163132.jpg
あれほど傾いていたヒールがまっすぐになりました。

以上、WescoのTop Lift交換は¥1650也。
そして、減り過ぎたヒールの修理は¥2850也。

やはり、減りが大きくなると修理代が増します。また、ヒールが減りすぎる事で他に弊害が出る事も有ります。早めの修理をお勧めします。
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