DSC0751420170111180043.gif
以前御紹介した青カビに侵されたこのオールデンのチャッカーブーツですが、見事復活を遂げました。
DSC0752320170201162134.gif
表の状態は酷い物でしたが、靴の中は至って健康です。人に例えると体は汚れ、傷付き、酷い状態ではあっても、内蔵は問題無しと言った感じです。

ですので、問題のある外面をどうにかすれば、気持ちよく履いて頂ける状態に戻ると言う事で修理を進めて参ります。
DSC0752420170201162220.gif
最も心配だったウェルトの付け根の裂けですが、実際にウェルトを外してみるとストームウェルトで隠れた部分まで破損しておりました。
DSC0752920170201162656.gif
このアッパーの破損もウェルトを外す事で手を入れる事ができる様になりますので、補強後に再度ウェルトを縫い直せば問題ございません。

しかし、この靴の場合は破損箇所が広範囲に及び、補強する範囲も広かった為、ストームウェルトから1ミリ程補強革が顔をのぞかせております。

これは、状態によっては完全にウェルトの中に入り込んで見えなくなる事もありますが、今回は残念ながら見えてしまっています。本人と修理をした人にしか解らないレベルだと言う事を事前に説明し、御客様にはご了承の上修理を進めさせてもらっています。
DSC0753020170201162645.gif
そして、靴底を縫いました。左足爪先内側にある先ほど補修箇所も言われない限り気にならないと思います。
DSC0753120170201162637.gif
そして、カカト周りの擦り切れたライニングも補修して復活です。
DSC0753220170201162627.gif
ヒールを積み上げて形になりました。今回はダイナイトソールに交換して雨対策です。
DSC0753320170201162619.gif
DSC0753520170201162602.gif
DSC0753720170201162610.gif
最後は、修理に入った時にカビを拭き取り、徐々に水分、油分を浸透させて、潤いを得て柔らかくなったアッパーを磨き上げれば完全復活です。

以上、今回の修理は、オールソール交換ダイナイトWソール ¥12800、アッパー補強¥4000、カカト内ライニング補修¥2500、小指内ライニング補強革パッチ¥2000、仕上げ直し¥1500 Tot.¥22800也

下駄箱の隅っこで眠らせている靴の復活御手伝いします。どんな状態でも気兼ねなくご相談下さい。
DSC0751420170111180043.gif
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

本年一発目から、強者がやって参りました。

永年履かずに下駄箱の片隅に眠っていたオールデンのチャッカーブーツを御持ち込み頂きました。

見ての通り、全体が青カビに侵された状態です。
DSC0752020170111180149.gif
そして、靴の内側も擦り切れて穴が開いています。
DSC0751520170111180236.gif
ダブルソールの靴ですが、ソールはすり減って、シングルソールよりも薄くなっています。
DSC0751820170111180158.gif
アウトソールは雨で濡れて、乾燥する時に縮んでミッドソールやウェルトよりも一回り小さくなっています。
DSC0751720170111180208.gif
ウェルトの付け根は革が乾燥して裂けてしまっています。

こんな靴ですが、何とか復活させます。

また順を追って紹介させて頂きます。本年も旧年に引き続き、どうぞよろしくお願い致します。




DSC0743720161024102151.gif
コチラの靴はソールがボロボロで履き様のない状態で御持ち込み下さいました。
DSC0743820161024102204.gif
問題のソールはこの様な状態です。ウレタンソールが過水分解して、手で触るだけで砕け落ちる状態です。ウレタンは、丈夫な素材ですが、靴を履かなかったとしても、置いておくだけで経年の加水分解によってこの様な状態になってしまいます。
DSC0744320161024102359.gif
靴の製法はグッドイヤー製法ですので、靴底以外の部分に問題がなければ、問題なく修理することができます。

今回は、御客様が希望の仕様を簡単な絵にして御持ち込みくださいましたので、御希望の仕様での完全復活を目指します。と、言う事で靴底は勿論、雰囲気に欠けるプラスティック製のウェルトも交換するので外しました。
DSC0744620161024102349.gif
そして、本革ウェルトでリウェルトです。
DSC0746920161024102422.gif
そして、ソールの貼り合わせです。今回の仕様は5mmのソールにVibramのタンクハーフソール#2333になっております。
DSC0748320161024102637.gif
そして、ハーフソールも一緒に縫い上がりです。フマズはチャネル仕上げで、縫い目がソールの中に隠れて見えませんが、しっかりと縫われております。
DSC0748420161024102630.gif
そして、ヒールは革の積み上げをはさんでトップリフトはVibram#4333です。ハーフソールとの相性はいい感じですね。
DSC0748920161024102622.gif
DSC0748820161024102601.gif
そして、靴底、コバを磨き上げて、色を入れない素上げで完成です。
DSC0749020161024102612.gif
仕上がりはこんな感じです。恐らくオリジナルを凌駕した仕上がりとなったはずです。

以上、今回の修理は¥21500也。

デットストックの靴や、長期保管していたヴィンテージシューズを履こうと思うと靴底が砕ける様な場合、製法によってはこの靴の様に完全復活も可能です。アッパーのデザインが気に入っていて、革の状態がいい靴なら処分する前に是非ご相談下さい。それは、最高のレストアベースです。

錆びだらけのクラシックカーをピカピカの新車の様にレストアする感覚で、復活させて見せます。


DSC0747020161020183753.gif
コチラはオールデンの人気モデルのタンカーブーツです。買って間もないとの事ですが、残念な事にフックがぐらぐらで心配とご相談頂きました。
DSC0747320161020183735.gif
DSC0747220161020183744.gif
問題のフックはこのような状態です。緩く打ち込まれて浮いており、くるくる回ってしまいます。
DSC0747420161020183720.gif
DSC0747820161020183703.gif
裏はこの状態です。開いて中を見てみるとフックはアッパーのみに固定されている状態です。しかも、菊割りと言う止め方ですが、肝心の菊割りが割り切れていないのです。

写真で見て取れる様にアッパーの裏には補強のガラス繊維のテープが入っておりますが、紐を締め付ける度にアッパーにテンションがかかり続ける訳ですから、いつかはフックが抜けるか、最悪のケースではフックが抜ける事でアッパの内側から革を裂いてしまうかも知れません。

では、何故このつくりにしたのか?

足当りの問題?タンがあるからフックの裏が足に足あたる事は無い。
菊割りを見せたく無かった?下の鳩目の菊割りは丸見え
ミシンで縫いやすい様に?逆に縫い難くなっている。
等々.......。

色々考えましたが、納得のいく理由が見つかりません。

取り敢えず、現状のままでは良く無いと言うのは確かですので、最も理にかなった形で修理しようと思います。

DSC0747620161020183710.gif
一先ず全てのフックを外しました。
DSC0748020161020183648.gif
そして、新しいフックをライニングまで貫通させて座金で固定しました。

これで、テンションはアッパーだけでなく、ライニングにも逃げてくれる上、菊割りよりも外れにくく、安心して履いて頂けるかと思います。
DSC0748120161020182743.gif
以上、今回の修理はフック交換1コ¥300也。

今回はフックをフックに交換しましたが、靴によっては鳩目をフックにする事も可能です。脱ぎ履きが面倒な丈の長いブーツの上の鳩目をフックに変えると脱ぎ履きもしやすくなりますよ。

DSC0732220160912161519.gif
コチラはレッドウイングのベックマンです。ハーフソールの劣化とヒールの擦り減りで修理の御依頼です。
DSC0732420160912161511.gif
問題の靴底はこのような状態です。ハーフソールはウレタンゴムの様で耐摩耗性はありますが、経年劣化によりひび割れて来たりもします。
DSC0732520160912161501.gif
劣化を止めたり、劣化した物の上に何かしら継ぎ足したりと言う事はできませんので、劣化した部分は取り除きます。
DSC0732720160912161452.gif
ハーフソールにも出し縫いがかかっていたので、取り外す事で全て出し縫いが切れますので、それも全て取り除きます。
DSC0732920160912161443.gif
そして、できる限りオリジナルに近い形で仕上げる為に選択した素材はコチラです。元の形状に近いビブラムのタンクハーフソールとホワイツの純正でも採用されているQUABARGヒールです。
DSC0733020160912161432.gif
ヒールはQUABARGのみではオリジナルの高さには足りないので、革の積み上げを挟んでヒールの高さを合わせています。
DSC0733220160912161415.gif
DSC0733120160912161424.gif
そして、出し縫いを縫い直せば元通りです。
DSC0733420160912161406.gif
DSC0733320160912164541.gif
オリジナルの雰囲気を崩さずに靴底をリフレッシュです。

以上、今回の修理はハーフソール¥2700、出し縫い縫い直し¥1800、QUABARG¥2800、積み上¥1000、TOT.¥8300也